昨日、久しぶりに本気で仕事をしました。
毎朝、たまにしかパンをトーストして朝食をいただくこともなく、
昨日もコーヒーを2~3杯飲み昼食を摂る時間も惜しんで仕事に没頭。
気がつけば夜の9時を回っていた。
いつもならスーパーのお惣菜を買ってビールかノンアルコールビールを飲んで夕飯を終えるのだが、
なぜかおばぁちゃんが作っていたカレーが気になって材料を買って帰って。
盆と正月におばぁちゃん家で食ってたカレーを復刻したくてかすかな記憶を元に作ってみた。
使っていたカレーのルゥは、記憶が正しければバーモントカレーのはず。
野菜は大きめに乱切りして、カレー自体の色といえばほぼ薄い黄色。
レモン色と言ったほうがいいようなカレーだった。
ご飯にかけるとさらっとなるほとんどカレースープ状態。
遅くからカレーを作ることに多少の抵抗はあったものの、日付が変わるまでに食えればいいと思い作り始めた。
しかし・・・
出来上がったカレーは、いつものカレーと変わらず、どうやったらおばぁちゃんのカレーになるのか不思議でしょうがない。
考えれば考えるほど、悔しくてしょうがない。
子どもの頃に、
「なんでおばぁちゃんのカレーはこんなに汁っぽいの?」
って聞いてたこともあったが、今となっては作り方を教えてもらいたかった。
裁縫が得意で料理などほとんどしなかったようで、本人も料理は好きでなかったらしい。
戦時中、京城(現在のソウル)に住んでいたらしく、朝鮮人の家政婦が家事をしていたらしい。
日本に帰ってからはかなり苦労をしたようではあったが、かなり気の強い女性であったようだ。
僕が初孫ということで、かなり可愛がられていたらしく、
大人になったらおばぁちゃんが僕のために着物を作ってくれると言ってたのに、
その約束も虚しく他界してしまった。
一度、会社の経営が苦しくなった時、病院へおばぁちゃんのお見舞いに行き、
何気なく、
「今まで生きてた中でいろんなことがあったと思うけど人生ってどう?」
って聞いたことがある。
いい時もあれば悪い時もある。ずっといい事ばかりもないけれど悪いことばかりでもないよ。
そう言って笑ってた。
勇気が持てた言葉となった。
で、カレーは????