風の声

想いつくまま

71年目のヒロシマの朝

2016年08月06日 | 日記
今日、ヒロシマは71年目の朝を迎えた。

71年前の朝、広島は今日と同じように、晴れ渡っていた。
朝8時15分。
アメリカが投下した1発の原子爆弾が広島の空で炸裂した。
一瞬にして12万人もの市民の命が奪われる。

幼い子どもたちの命を、
乳飲み子を抱えた母の命を、
手を合わす老婆の命を、
学徒動員されていた若者の命を、
職場に急ぐ男たちの命を、
12名のアメリカ兵の命を、
一瞬にして奪った、原爆。

ヒロシマを焼き尽くし、命が奪い尽くされてから71年。
人類を何千回も皆殺しにできる核爆弾を保有している、人類だ。
ヒロシマ型をはるかに超える威力の核爆弾15,000発がすでに地球上に存在する。

「過ちは繰り返しませぬから」
広島の平和公園の石碑に刻まれた言葉が突きつける先は、すべての人類。
戦争を引き起こした人類へであり、原爆を作り使用した人類へであり、
なおも原爆を保有し使おうとしている、愚かな人類に対しての言葉だ。

被爆者だった亡き父が、毎年、8月6日の朝8時15分に、手を合わしていた姿が浮かぶ。









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