一昨夜、友人から仲間の悲報を知らせる電話。
訃報に駆けつける途中の電話だった。その驚きぶりが喋りの混乱からわかる。「わかった気をつけて」と伝えるのがやっとだった。
その仲間と出会ったのはもう22年も前のこと。出会った瞬間に「いい顔をしてるなぁ」と、まっすぐの生き様が表情から伝わってきた。歯切れのいい喋りも魅力的だった。
そこは役所との話し合いの会場。オブザーバーの私は後ろの方で見ていた。ポイントのズレたやり取りで立ち往生しているとき、「それ、あかんやろ」と歯切れよく切り出した。一瞬にして会場の雰囲気を一変させた。その甲斐あってまずまずの結論に。
それから、何度も研修会や会議。飲み会での自虐ネタの喋りに盛り上がり笑顔が弾けた。ずっと親交を続け、私も加わって新たな福祉事業を立ち上げようとしていた矢先での逝去だった。
早すぎる。あまりにも早すぎる。順番が違うだろ。
この世に神や仏があるのなら、その順番の決めかたに喝だ!怒鳴りつけてやりたい。
寝つけない夜を過ごした。明け方5時前には目が覚めた。同年代の死はこたえる。そして、自分の「なすべきこと」を、いつもいい顔だった仲間に応えて、明るく、明るそうにブログにアップした。
仲間の遺した「業」を、自分の「行」として、縁のあったそれぞれが受け継ぎ生きていけばいい。いい顔で。