闘病中の友人からのメールが届いた。
「メンタルを強く維持しようと、架空の自分が元気を引っ張ってくれて、自分を保てています」とあった。2度にわたり大病を乗り越えてきた友人。その強い精神力を支えていたのはもう一人の自分だったとは。さすがだと感銘した。
「元気ですか!」ともう一人の自分が声をかけてくる。そのおかげで病に対峙する自分を保つ。友人の心の中の「装置」を垣間見た。あの大病の直後に開催された仲間の集りに、術後というのをまったく感じさせずに普段のままの雰囲気で出席していた。あの気丈さもその装置のおかげだったのだろう。
強靭な精神力は唯々、すごい。
歌ウマの友人が好きな拓郎の曲たち。
友人の一番は「今日までそして明日から」。
わたしは今日まで生きてみました♪
そして今 わたしは思っています
明日からも こうして生きて行くだろうと♪
「気障な人生をしぶとく楽しく生きてやろうと思ってます」メールのラストの言葉はそう弾んでいた。