四旬節第3主日のごミサに出たら先週の教会「信徒大会資料」が配布されていた。2021年度、2022年度の信徒大会はコロナ禍の中で開催されず、「年次報告」が配布されていただけなので、信徒大会は3年ぶりの開催ということのようだった。
資料によると、教会活動は平常に戻りつつあるようで、サマーパーティやバザーも開催された。2023年度は信徒総数は昨年より11名減の1443名(女性信徒62%)、受洗者数は6名だったという。
主日ミサの人数制限(地区別)がなくなり、新しい神父様をお迎えしたこともあり、ごミサに与る人数も増えつつあるようで、ミサ献金も増えているという。大きな修繕もなく、予算の執行状況はほぼ予算案通りだったようだ。
収支決算の確認がなされ、教会の行事予定が発表され、教会各部の活動報告もなされたようだ。いつ頃からかは忘れたが、数年前からこの大会は「信徒大会」と呼ばれるようになった。それ以前は「信者総会」と呼んでいたが、大会は決議機関ではないとの理由で「信徒大会」と名称が変わった。名称はどちらでもよいが、現在でも教会によって使われる名称が異なるようだ。「信徒総会」という名称を使う教会もあるようだ。
つまり、信者と信徒、大会と総会、の区別がはっきりしない点が気になる。
考えてみると、普通の使い方では、「信徒」には司祭などの聖職者は含まれない。信徒も聖職者も含むときは「信者」と呼ぶようだ(1)。だから理屈でいえば、信者総会には主任司祭も同席するが、信徒大会なら同席しない、ということになるのだろうが、実際には神父様がいない大会や総会はないのではないか(2)。わたしは信者総会という言葉に慣れ親しんできたので信徒大会という名称にまだなじめないでいる(3)。
【信徒大会】
注
1 信者をこういう意味で使うのならあえて訳せばCatholics とかChristiansになるのだろう。その伝でいえば、信徒はChurch membersか。平信徒ともいうのでLaityか。ただし、中央協議会が発表する日本のカトリック信者数の信者には聖職者や神学生は含まれないこともあるようだ(「カトリック教会情報ハンドブック2024」によると、信者総数は422,450,司教・司祭・助祭・修道女・神学生が5993で、両方併せて「信者」と表記している)。「信者」とはふつうは洗礼を受けて各教会の「信徒台帳」に記載されている人、という意味なので、信徒と同じ意味で使う人も多いようだ。
2 総会と大会の違いはなかなか難しいようだ。全員参加か否か、決定権があるのかないのか、などどこで識別するかは議論があるらしい。
3 司教の選抜や教区司祭の選別に信徒の意見を反映させろ等の意見がシノドス(世界代表司教会議)で出ている国もあると聞く。教会の位階制の根幹に関わる問題なので、女性司祭の問題よりも意見がまとまらないのではないか。