年明け以降、イチジクとイヌビワの冬芽を撮り歩いている。
国産のイチジクは、果樹として植えられていた畑の多くが宅地化されてしまったし
残されている場所も、収穫されることの無い樹が点在しているばかり。
お陰で画像に残す事には事欠かない。
イヌビワの方は、鳥が運んだ種子が零れてこちらはあちこちで勝手に芽生えている。
だから画像に残す事にはやはり事欠かないけれど
果実が収穫される事は先ずないだろうから大きくなれば伐られている。
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▼ 明石公園石垣下、雌雄揃っていたイヌビワだが、雌株は伐られてしまった。▼
目立っていたのは雄株の方だったが、果実が萎びて黒くなってしまっていたからだろうか
雌株だけが伐られている。
▲ 伐られた雌株の切り株から出て来た蘖には冬芽がみえるし、新しい葉も見える。▼
▲ 隣に育っている雄株の冬芽・葉痕。果嚢が落ちた痕も残っている。▼
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▼ 別の場所の雌株はかなり弱っているけれど、冬芽は幾つか見える。▼
▲ 雌株に残っていた果嚢、萎びてしまっているけれど去年秋だと食べられた。▼
▲ 雌株の花嚢の残骸。収穫されなかったイチジクそっくり。▼
▲ 雌株の冬芽・葉痕。尖っているのは葉芽、球形が花芽。▼
イヌビワ(犬枇杷) クワ科イチジク属 Ficus erecta
イヌビワはイチジク、ビワはバラ科植物、花の仕組みは全く違う。
果実(偽果、食べられるのは雌株の果実)がビワ に似ていて食べられるけれど、不味いからイヌビワ。
イチジクとそっくりなのに…と言われるが、登場した頃にはまだイチジクが輸入されていなかったのでイヌビワだそうだ。
別名にヒメビワ、イタビ。
イタビカズラ(崖石榴)もクワ科イチジク属 Ficus sarmentosa ssp. nipponica
果実の大きい、オオイタビも同じ。
(2020.02.13 明石公園)
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▲ 左がイヌビワの雄果嚢で食べられない。右がイチジクの果嚢で食べられる。
丸い方が花芽、尖っている方が葉芽。
▲ イヌビワの冬芽・葉痕
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イヌビワ 冬芽・葉痕 イヌビワ・イヌビワコバチ
イヌビワ(犬枇杷) イヌビワ(犬枇杷)
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