いぬバカ・ねこバカ

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見つめる少女

2011年10月07日 23時31分46秒 | 日記

花束を見つめる少女。

いや、よく見てみるとマーガレットの花束に麦が一本。それに煙がなびいているお線香が1本。

不思議な写真だ。

少女が見つめているものはマーガレットではなく、麦とお線香だ。だが、なぜ麦がそこにあるのであろうか?

なぜお線香をもっているのか?しかも火がついて煙があがっているではないか。

あぶないあぶない。

それでも少女はやさしい眼差しで目で麦とお線香を見つめている。

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大好きだった犬のペリーが死んでしまった。原因不明の熱病で、たった三日で痙攣を起こし、死んでしまった。

最後に少女にさよならを言おうとしたのかペリーはか細い声で「くうーん」と泣いた。

もはや少女は涙も出なかった。三日三晩、泣きじゃくりなが看病したからだ。

大好きだった籐の籠にペリーを入れて、花束をいっぱい敷き詰めた。

少女はペリーに最後の見送りをした。

少女は手に持ったマーガレットをペリーにそっと添えた。

少女はペリーがおもちゃにしていた麦をそっと添えた。

少女はお別れのお線香をあげた。

「さよなら、ペリー。またいつか会おうね」

 

こんな物語があったのかも知れない。

少女の眼差しが悲しみを乗り越え、あきらめの境地にたったようにやさしくそよいでいる。

100年前の悲しい出来事でした。