今日は、ちひろ美術館で同時開催されていた「瀬川 康男 遺作展」のご紹介をいたします。
瀬川さんって初めて耳にしました。
瀬川さんは福音館書店のこどものともの仕事を皮切りに、新しい技法を次々と使いながら多彩なタブロー、版画、
スケッチ、絵本の制作を続けた方。 彼の初期の絵本は松谷みよ子、松野正子などの文に挿絵をつける形で作成
されたが、1975年以降は文・絵ともに自作の絵本も制作。その仕事は、童画の枠を超えた現代的な「児童出版美術」
の域に達し、BIB(ブラチスラヴァ絵本原画展)グランプリや国内の出版文化賞を受賞するなど、国内外で高い評価
を獲得しているど偉い方である。
幼児の絵本「いないいない、ばあ!」を描いた人って言えばわかりますかね?
瀬川さんは昨年、77歳で亡くなられました。
幼児教育に熱心な方で昔話などの絵本の挿絵を親しみやすい絵で何冊も描いています。
これはカルタのデザインですね。デザイン・カラーともしぶいです。
瀬川さんの画風はコロコロと変わっています。これは西洋画や日本画を随時、研究されていたからです。
なかなか画風というものは変えられないのに、この方は実にあざやかでした。
これは瀬川先生です。