それでは前々回の続きです。目に止まった作品をご紹介いたします。
※「ナガサキ考・遠い記憶」 浜村 博司 氏作
この写実的なおねえさんの記憶は背景に描かれている絵で表わされている。
昔買っていた101匹ワンちゃんのうちの1匹であったり、花であったり、家族であったり、
千羽鶴?であったりする。おねえさんの隣にいる骸骨のような二人は何をあらわしているのでしょうか?
亡くなった家族であろうか、それとも、おねえさんの前世の姿なのであろうか?
※「キオク・キセツ」 岡野 彰夫 氏作
これも記憶モノである。きっとこの少女は黄色い小鳥が大好きだったのであろう。
籠から出して手のひらに乗せている。
「ぴーちゃん、ただいま。これからごはんにしようね。今日は焼き鳥よ!」
「ギョッ!」
まあ、冗談だが、少女と小鳥を取り巻く楽しげな環境が、少女と小鳥を中心に楽しげに描かれている。
あれ?なんか説明がおかしいな。
※「あの頃の月」 内藤 定壽 氏作
海のほとりに木製のテーブルが置かれ、花や瓦礫や木の枝に止まった合った小鳥がいる。
月は描かれていないのはよく分からないが、夢の中のような昔の思い出が理想の世界の中に
溶け込んでいる。私もそこに行ってみたい。
※「バスルーム」(おはなしの続き) 松原 利之 氏作
双子のおこちゃまが楽しげに笑っている。お話好きな双子なのであろう。
「むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが、川で洗濯をしていました」
「キャッ、キャッ!」 双子は興味津々。