先日の祝日。
近所のダイエーに行きました。丁度イベントスペースで13時30からパフォーマンスがあるみたいで
椅子が並べてあり何人かのお客さんや 出演する女の子とかフラダンスの衣装を着たおば様たちが
リハっぽい事をしたりしていました。
後5分ぐらいで始まるって時間に たまたま通りかかったので何となく傍からその様子を見ていました。
女の子達はおそろいの手作りだろう、衣装を着て綺麗にメイクをして髪型もアップにして
大きな子から小さな子まで御揃いのミニスカートが可愛くて ダンスでもするのかな~~と
緊張してる様子を見ていました。
その横には年配のおばさま達がフラの衣装を着て みんな長いつけ毛をつけて綺麗な髪飾りをして
そわそわとしていました。
(おすぎ心の呟き)「ここのダイエーのサークルで習ってる人達の発表会かな~」
「あそこら辺のお母さん方は 女の子達のお母さん達やろうかな?カメラ持っとうし。」
「あのおじちゃんはフラのおばちゃんの旦那さんやろうか?」
何て 何となく眺めながら 始まる前の様子を見ていたら
スッとおすぎの横に来た一人のおばちゃんがおすぎに向って話しかけてきました。
「何が始まると?」
えっ?と振り向くと見た事もあった事もない おばちゃんがカートを押したままスッと横に来て聞いてきた。
特に案内も書いてないので おすぎもわからないけど イベントがあるんだろうとは誰が見ても解るやろう。
既に人は集まってるし、そのスペースの横からおすぎは見ていたわけで・・・。
いきなり「何が始まると?」と聞かれてもわかんないので
「あの 衣装を着てる人達が踊ってくれるんじゃ~ないんですか?」と答えた。
するとおばちゃんは
「ふう~~~ん。 何か あれね~?そうでもなさそうね。」
???? 何かあれね? そうでもなさそうね??? 何があれで 何がそうでもなさそうなんだ???
見るからに 気難しそう見えるおばちゃんは何が言いたいんだろう???
おすぎは黙っていたら
「私はね、社交ダンスをしてるんだけど こんな所じゃ~踊らないんだけどね、
あのフラダンスの人達は上手なんだろうと思うけど あんな感じのは 私は駄目なのよ」
聞いてもないし おばちゃんの方を向いてもいないのに喋リ続けてる。
面白いので 聞いてみた。
「何がダメなんですか?」 チョッと興味があるっぽい聞き方で。
(おばちゃん)「サークルとか公民館とかでやってるのは 誰かが入ってきたらその人をベテランさんが教えてあげないといけないのよ。
そうすると 自分が踊る時間が少なくなるから 嫌なのよね~、下手だし、それに合わせてやらないといけないから。
私なんて社交ダンスでしょう?相手が居ないと踊れないから その人が初心者だと教えなきゃいけないし足は踏まれるし。
踊りたくて習ってるのに本当に迷惑なのよね」
・・・・・。
たしかさっき 社交ダンスをしてるけどこんな所じゃ~踊らないと言ってぞ、おばちゃん。
ちゃんとしてお教室に通ってるみたいな言い振りだったけど おばちゃんもサークルなんじゃね?
それで 新人さんに合わせないといけないから嫌なんだって言ってるんじゃね???
それと ここのイベントと何の関係があるんだ???
(おすぎ)「はぁ~・・・。大変なんですね・・・」
(おばちゃん)「そうなのよ、 フラダンスとかはこんなしてみんなで踊ればいいけど私は社交ダンスだから相手次第なのよ。
この人たちはうまいのかしら??? あの女の子達は何をするのかしら???」
そんなの見りゃ~わかろうもん!
さっきから 喋り方が標準語で こう…マダ~ムみたいな雰囲気を醸し出そうとしているけど
おばちゃん、ここは田舎の博多のダイエーでっせ。
ここで艶つけても何にもなりませんよ。(カッコつけても)
第一、社交ダンスを習い こんな所じゃ踊らない人は ここには買い物に来ますかね??
こんな感じのおばちゃんに驚かなかったのは 実はおすぎは最近 身近な人が同じようなセリフを言ってるのを
聞いたことがあるから・・・・。
義理母も 手術後ずっと続けているフラダンスの仲間の所に見学に行った後、
「何だか またあそこで踊るのレベルが低いって言うか・・・。お婆ちゃんばっかりで何となくね・・・。
どこか別のサークル探そうかしら・・・」と言っていた。
義理母は77歳。立派なお婆ちゃんにおすぎからすると見える。
レベルが低いとか 年寄りが多いとか 楽しんで踊ってる人達をレベル分けする義理母の考えがわからなかった。
おすぎは実はフラダンスが好きだ。
でも 踊れない、踊ってみたいとは思うが この照れ症と言うか 人と合わせて踊る「協調性」のなさで
習うより見る方が好きだ。
あのゆったりとした踊りと音楽、 にこやかな表情に優しい踊り。
ハワイが好きなのでハワイアンミュージックが好きだ。
社交ダンスだろがピップホップだろうがフラダンスだろうが 人前で日頃の成果を見せようとしている人を見て
文句みたいな事を行ってきたおばちゃん。
その愚痴愚痴した話を 右から左へ聞き流しながら こんな事を考えてた。
沢山いる人の中で なんでこのおばちゃんは おすぎに声をかけて来たんだろうか・・・。
もしかしたら
何気なく 眺めてるおすぎの顔が おばちゃんにロックオンされたんじゃないか??
おすぎは気難しそうな顔をしている。
人からすると 怒ってるみたいに見えると言われたこともある。
何となく見ている表情は もしかして 口角が下がっていたんじゃないか?
険しい顔をしていなんじゃないか?
だから おばちゃんは「この人なら話しかけても大丈夫そう」って思ったんじゃ~なかろうか???
いかんな・・・・。
もう少し、自分の表情も気を付けないと。
見るものに合わせて 口角が上がったり目じりが下がったり、そんな事が自然になる様に
顔面の筋肉を 「あ・い・う・え・お」って大きな口で昨日から動かしているおすぎなのでした。
そうそう。
結局 ずっと横にいたおばちゃんが鬱陶しかったので 逃れる為に
「ちょっとトイレに行きますんで・・・」と言って逃げようとしたら
「私も もう行くわ。こんなの見るつもりないし。」と言ってカートを押してどこかに行った。
まったく
人のふり見て我がふりなおせ・・・・。
呟いたのでした。