11月24日 (月曜日) 曇り
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曇天である。晴れないと空が低い。
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今、どこもイチョウの黄葉が素晴らしい
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地球上でイチョウが最も栄えた時代は、恐竜が闊歩したジュラ紀だそうである。
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その後衰退し、一時は中国を残して地球上から姿を消した。
日本へはその後、中国から伝わったらしい。
太古の昔から生き続けてきたためか、その生殖も独特だ。
雌雄異株で、裸子植物なのに精子を持つ。
花粉が風に運ばれて雌花に達すると、卵に向かって泳ぎ受精する。
明治時代に植物学者、平瀬作五郎が観察した重要な発見だ。
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見た目も美しく、日本とのゆかりも深い。
日本人好みの樹木だと思っていたら、並木道などでギンナンのにおいに
苦情が相次いでいると。
自治体職員が苦慮しているというが、貴重な秋の味覚として
大目にみてやってはどうだろうか?
最盛期には複数の種があったものの、
絶滅寸前までいったため現在のイチョウは1目1科1属1種。
はるかな時を生き抜いてきたその運命を思いつつ、
この連休は近所のイチョウを見上げてみる。
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☆裸子植物は、種子植物のうち胚珠がむきだしになっているものを指す。
ソテツ類、イチョウ類、マツ類、グネツム類を含む。
☆平瀬作五郎によるイチョウの精子の発見は、
池野成一郎によるソテツの精子の発見に先立つ1894年1月であると言われている。
平瀬は、寄生虫かと思って当時助教授だった池野成一郎に見せたが
、池野は一目見るなり「精子だ」と直感したという。
その後1896年9月9日に「花粉管端より躍然精虫の遊動して活発に転々突進する状況を目撃」し、
10月には「いてふノ精虫に就テ」という論文を発表している。
これが世界で初めての裸子植物における精子の発見となり、
池野成一郎によるソテツの精子の発見と合わせて、日本人による植物学への最も輝かしい貢献となった。
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何回か、”ギンナン”を買ってきて、
寄せ植えを作ってみたりした。
非常に丈夫な樹木だと思った。
枯葉が燃えにくくたき火にむかない。
学校の校庭・お寺・街路樹に多く使われているのは火災よけの意味もあるのか?
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