口廣き茶入の茶をば汲むと云狭き口をばすくふとぞ云
「汲む」「すくふ」というのは何を言わんとするのか。
言葉の意味を調べると、「くむ」は、主として液体に対して用いるが、「すくう」は、液体の中から他の物を取り出すときにも用いるとあります。
茶は液体ではありませんが、液体を「汲む」ときの気持ちと液体の中から他の物を「すくう」ときの気持ちは明らかに違います。
「すくう」ときには、取り出すものをこぼさないように注意しませんか。
何故、このように言い分けたのか、真意はわかりませんが、この微妙な心の持ち方の違いを意識しないさいと言うことなのですかね。
(これは、私の個人的な解釈です。)