棗には蓋半月に手をかけて茶杓をは丸く置くとこそしれ
棗というのは、クロウメモドキ科の植物のナツメの実に形が似ている事に由来する名称です。
利休棗が広く用いられています。ほかにお稽古で使うのは、平棗や老松割蓋茶器などがあります。
蓋半月に手をかけてとは、
棗は中継ぎと違い上から持ちます。持った時の蓋上面と指(親指と人差し指)との間の空間が半月の形になるようにということです。
ただ持てばよいというのではなく、見た目にも美しく持つということが大切だと教えています。
茶杓を円く置くとこそしれ
中継ぎは上面が平面ですので、茶杓はそのまま直に置いても
おさまります。
しかし、棗は上面が丸みをおびていますので、櫂先を棗の向こうに
おろしてから手前をゆっくりとおろして置くということです。
茶杓を棗の上面の丸みに沿わせてゆっくりと置くからおさまるのです。
こうすることが、見た目にも美しく見えるということを教えています。
(これは、私の個人的な解釈です。)
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