靖国に祭られ英霊と讃えられた兵士はほんとうに満足しているのか

一銭五厘の赤紙でどんな事情があろうとも
生木を裂くように最愛の家族から奪い
戦地に否応なく徴発され最悪な戦死となった
この究極なる不幸を検証しなくていいのか。
負けると分かっていた戦争をして、死の突撃命令をした責任者と
同じ靖国神社に祀られている。
天皇陛下万歳と言って散ったとされ、その天皇には参拝されず、
閣僚が二名、ノホホンとメデイアのインタビューに
待ってましたと今日あるのは
英霊のお蔭で、まことを捧げたとのたまった。
死人に口なしなれど人間として生きたかったその苦衷は察するにあまりある。
その断片さえ分からないあんたらに煽てられて嬉しいか。
本当に誠を捧げたいなら、夜中にこっそり参拝出来ないのか。
真に想うならお百度という日本伝来の文化もある。
私は愛国者ですよと次の当選を促し、利用しているのでは。
天皇陛下の名代としてはあまりにも尊大過ぎないか。
天皇が参拝出来ないのにしゃしゃり出て撮影にポーズを決めて
してやったりの顔は虫唾が走る。
政治家なら、その矛盾に真っ向から立ち向かい、
戦死者の魂が真に安らぐように尽くすのが、誠を捧げることではないか。
なにも中国側に立っているのではない。
日本人の心に触れる問題で、
戦争という名の大量殺し合いを上官の命令でやったまで。
自ら進んでやった兵士は居ない。
例え敵でも同じ地球人として躊躇したであろう。
それが今日の日本は英霊のお蔭と結論付けるのはどうしても違和感がある。
敗戦の悲惨な被害経験者はまだ存命している今、
靖国に祀られた敗戦１番の犠牲者を心やすらかにする責務を怠って、
戦後生まれの政治家の思いのままにさせていいのか？
この肝心要な問題を放棄している現況で戦後はまだ終わっていないと訴えたい。

靖国や　母の祈念を　誰か知る