門掛けのもみじ舞い散る冬支度

我が身に旅立ちの支度を教えているようで、寂しい景色です。
振り返ればいろんなことがありました。

私は忘れない

2008-04-08 09:07:13 | Weblog
「火葬船」構想を発表 日本財団が青写真(共同通信) - goo ニュース
玄界灘の荒れる海に水葬され
高いデッキで敬礼、葬送している
船長のシルエットを。
汽笛が三度泣くように心に響き
身が引き締まる思いがした。
人間は海から発生し
海に帰るのが当然なのか。
それは好むと好まざるに
関わらずそれしか
選択肢がなかった。
昭和22年2月、深夜引揚船
興安丸での出来事。
敗戦のどさくさの最中、
大連で路頭に迷い
難民になっていた私達を
古い貨物船ではあっても
日の丸の旗を船首に掲げ
迎えに来てくれた。
日の丸の旗にこれだけ
感激したことはない。
そして日本人でよかったとも。
どんな豪華船よりも
素晴らしい英姿でした。
でも、あと一歩、故郷を
前にしてその船に乗って
及ばなかった人も居たのです。
ご冥福を引揚者全員が
我が身に置き変え
偲んび合掌したのでした。
それから60年が過ぎ、
「海上葬案」に接し
あの衝撃的な身の引き締まる
海上葬が蘇えりました。
水葬された人の分も
精一杯生きて来られた
感謝の気持ちと共に
海に帰る海上埋葬も
今度は自分の意志で選択してみたい
と思いました。

母の元 七つの海を 骨で旅



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