皆さまこんにちは🎵(⌒‐⌒)
昨日、着物友達と三十三間堂の文化講座を聴きに行きました。
第492回仏教文化講座
「 日本の色 都の彩 」
講師: 染司よしおか 当主 吉岡幸雄先生
日時: 平成28年3月27日(日) 午後1時 参拝勤行
会場: 本坊妙法院(東山七条)
吉岡先生から、人間と色との関係や、色の持つ意味、歴史、染料になる素材など幅広くお話を伺い、とても面白かったです。
染料となる材料
染めた反物
人間がなぜ色を纏うのか?
人も自然の一部。自然の一部を身の回りに置くため(安心感)
中華思想の中の五行循環思想
木 火 土 金 水 と色は対比すると
『木』は青(緑)、
『火』は(赤)
『土』は(黄)
『金(属)』(白)
『水』は (黒)
色の三原色と無彩色の白と黒
これがあれば全ての色ができる。
昔の人は今以上に、経験と知識によって色彩をよく理解し、利用し博学だった。
今の寺院をみて『詫び寂』と言うが、物事には対比物がないと存在できない。
江戸時代の『詫び寂』文化は『絢爛豪華』な文化があってこそのもの。
江戸前期にいきなり『絢爛豪華』な時代が出現したのではなく、もっと昔(奈良時代・平安時代)から日本は色彩豊かな国だった。
事実、万葉集や、枕草子、源氏物語に記載されている。
「青丹よし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」の歌
私は『青丹よし』は奈良の「枕詞」。『あをに』は緑青(ろくしょう)で顔料で「よし」はその産地をほめた言葉。という風に理解していましたが、
先生によれば、『青、赤(丹)が美しい奈良の都」という意味で、青は窓枠に塗られた緑、赤は柱。という事だそうです。
そう解釈する方が、すっと意味が理解できました。
丁度、日光東照宮を見てきた後だけに、奈良や京都も当時は色彩豊かな都市だった様子をイメージしたら、行きと帰りで景色が違ってみえました。(#^.^#)
先生曰く、「日本の素晴らしい所は、書物(古典文学)、実物(正倉院)が残っているところ。草木染めは世界中どこにでもあるが、技法その他が残っていないため消失しつつある。」
「その資料を元に、古代の染色技法を再現しているが、草木染めは自然から染料を得るため、同じ物を同じ分量試してみても、昔の物に勝てない。」
「理由は土(自然)が弱ってきている。産業革命以後、循環出来ないものが増え続け自然を弱らせている。私たちは、もっと自然に畏敬の念を持つべきだ。」
本当にその通りだと思いました。
後世の人達に、受け継いでいかなければならないと思います。
また、先生は「新しいものが全て良い訳ではない。伝統の物は、先人たちの失敗の上に淘汰され選別された物だけが残っている。だからこそ安心できる。便利だから安価だからと、簡単に取り替えていいものではない。」
このお言葉も胸に響きました。
目に見えるものだけが全てではない。
本当に大切なことは、見えないところにある。
そう言われた気がしました。(⌒‐⌒)
昨日、着物友達と三十三間堂の文化講座を聴きに行きました。
第492回仏教文化講座
「 日本の色 都の彩 」
講師: 染司よしおか 当主 吉岡幸雄先生
日時: 平成28年3月27日(日) 午後1時 参拝勤行
会場: 本坊妙法院(東山七条)
吉岡先生から、人間と色との関係や、色の持つ意味、歴史、染料になる素材など幅広くお話を伺い、とても面白かったです。
染料となる材料
染めた反物
人間がなぜ色を纏うのか?
人も自然の一部。自然の一部を身の回りに置くため(安心感)
中華思想の中の五行循環思想
木 火 土 金 水 と色は対比すると
『木』は青(緑)、
『火』は(赤)
『土』は(黄)
『金(属)』(白)
『水』は (黒)
色の三原色と無彩色の白と黒
これがあれば全ての色ができる。
昔の人は今以上に、経験と知識によって色彩をよく理解し、利用し博学だった。
今の寺院をみて『詫び寂』と言うが、物事には対比物がないと存在できない。
江戸時代の『詫び寂』文化は『絢爛豪華』な文化があってこそのもの。
江戸前期にいきなり『絢爛豪華』な時代が出現したのではなく、もっと昔(奈良時代・平安時代)から日本は色彩豊かな国だった。
事実、万葉集や、枕草子、源氏物語に記載されている。
「青丹よし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」の歌
私は『青丹よし』は奈良の「枕詞」。『あをに』は緑青(ろくしょう)で顔料で「よし」はその産地をほめた言葉。という風に理解していましたが、
先生によれば、『青、赤(丹)が美しい奈良の都」という意味で、青は窓枠に塗られた緑、赤は柱。という事だそうです。
そう解釈する方が、すっと意味が理解できました。
丁度、日光東照宮を見てきた後だけに、奈良や京都も当時は色彩豊かな都市だった様子をイメージしたら、行きと帰りで景色が違ってみえました。(#^.^#)
先生曰く、「日本の素晴らしい所は、書物(古典文学)、実物(正倉院)が残っているところ。草木染めは世界中どこにでもあるが、技法その他が残っていないため消失しつつある。」
「その資料を元に、古代の染色技法を再現しているが、草木染めは自然から染料を得るため、同じ物を同じ分量試してみても、昔の物に勝てない。」
「理由は土(自然)が弱ってきている。産業革命以後、循環出来ないものが増え続け自然を弱らせている。私たちは、もっと自然に畏敬の念を持つべきだ。」
本当にその通りだと思いました。
後世の人達に、受け継いでいかなければならないと思います。
また、先生は「新しいものが全て良い訳ではない。伝統の物は、先人たちの失敗の上に淘汰され選別された物だけが残っている。だからこそ安心できる。便利だから安価だからと、簡単に取り替えていいものではない。」
このお言葉も胸に響きました。
目に見えるものだけが全てではない。
本当に大切なことは、見えないところにある。
そう言われた気がしました。(⌒‐⌒)