そろそろモズクの収穫が最盛期に入る。 養殖モズクは一枚の網から、
うまくいけば3回収穫できる。
今はその1回目の収穫時期。
「藻」が「つく」がモズクの語源で、沖縄の方言で「スヌイ」という。
沖縄におけるモズクの生産量は全国の99%を占める。
モズクには「自然モズク」「糸モズク」「沖縄モズク(太モズク)」がある。
正確には5種類ほどあるそうだ。
一般にスーパーで売られているモズクは「沖縄モズク」である。
希少価値が高いのは「自然モズク」と「糸モズク」であるが、
自然環境の変化により 自然モズクはなくなってしまった。
高級な割烹料理屋で出てくるのは上品な糸モズクであるが、
糸モズクは養殖が難しい。 糸モズクの種を植え付けたのに、網のところどころから
太モズクが生えてきたりする。 そうすると商品価値がなくなってしまう。
今、市販されているモズクのほとんどが一昨年かそれ以前に収穫されたもの。
モズクは収穫されるとすぐに塩漬けにする。 一般に生のモズクが出回ることはない。
一年に一度、この収穫時期にだけ、モズク養殖をしている友人たちが
生のモズクを 持ってきてくれる。
生でそのままいただいたり、味噌汁の具に入れたりして食べる。
今年もそんな季節がやってきた。