夜明け前に歩いていると甘い香りが漂ってきた。
独特の甘い香りを発しているのは小さな白い花「夜香花」ヤコウカ。
夜香花の由来は、その名前の通り夜に花が香ることからきている。
別名を夜香木(ヤコウボク) 夜咲ジャスミンとも呼ぶ。
あまりの香りの強さから悪臭と感じる人もいる。
夜来香(イエライシャン)と間違えられることもあるが別種である。
夜に咲いて香りを出す花として知られているのがサガリバナと月下美人、
そして夜香花であるが最も強い香りがする。
強い香りに一部の人には呼吸系に問題を引き起こしたり頭痛を引き起こしたり
することもあるそうだ。花や茎、葉っぱは有毒で甘い匂いに誘われて口に
すると中毒を起こす。夜にだけ咲いて強い香りを出す。
戦時中は棺の中に夜香花を入れたそうだ。
以前は雑草のようにどこにでも生えていたが、今ではほとんど見なくなった。
開発によって原生林が少なくなってきたからだろう。
珍しい植物となっている。