家から船を停泊させているマリーナまで、天気が良ければブラブラと歩いていく。
我が家は下崎地区の小高い場所にある。マリーナまでは坂道を下って、
漁港の前を通り、平良港を通って、パイナガマビーチを抜けてヒルトンホテルが建つ
トゥリバーマリーナまで徒歩で50分ほど。
歩く道路沿いには沖縄ならではの街路樹が植えられている。坂道を下って漁港までは
道路の両側にイヌマキが植えられている。イヌマキは古くから庭木に植えられており、
沖縄の三線の材料として使われてきた。
漁港から平良港まではフクギの並木路が続いている。通り過ぎるほとんどの人は
気づかないが、ちょうど今、タワワに小さな花を咲かせている。民家の近くに
フクギが植えられているのは、住宅街を守る防風林の役割をしている。
そして強い風を遮るだけでなくフクギは熱に強く火災が起こった場合に延焼を防ぐ
防火の役割を果たしている。
平良港を過ぎるとフクギから、パイナップルのような実をつけたアダンが
増えてくる。タコの足のように何本もの根が特徴で沖縄ではタコギとも
呼ばれている。アダンに混じってガジュマル、沖縄の県木に指定されている
リュウキュウマツそしてクスノキもある。
住宅街の近くにクスノキが植えられているのは、騒音を吸収する効果があるそうだ。
ランダムに植えらているようで、街路樹もそれなりに考えて植樹されている。
街路樹にも、夾竹桃のように毒を持つものもある。
海岸近くに多く見られ、公園などにも植えられている。
樹液が目に入ると腫れることから「ミーフックヮギー」(目が腫れる)と呼ばれている。
この種子とメリケン粉を混ぜ合わせネズミの駆除に使ったという。
街路樹を見ながら歩くのも楽しい。