沖縄の白い砂浜には細かい砂だけではなく、そこにはたくさんの植物が
生きている。砂浜は季節によって海流や風が変わると、
それに左右されて砂が移動し、浜の位置が変わることもある。
植物が育つには不安定な場所であるが、それに適応して生きている。
4月、今くらいの時期から11月にかけて砂浜に黄色い小さな花を
咲かせているのがハマササゲ(ハマアズキ)で、そのまわりに多くの
シジミチョウが飛んでいる。
紫色の花を咲かせているのは「グンバイヒルガオ」アサガオの花のよう。
葉っぱが相撲の行司が持つ軍配に似ていることから「グンバイヒルガオ」が由来。
沖縄ではこの花を摘むと雨が降るという迷信があるので、
方言でアミフィーバナ(雨降り花)と呼ばれている。
ピンク色の花で花の中心部分が色濃く紅色の花は「ソコベニヒルガオ」
名前のごとくロート形をした花の底の部分が紅色であることが名前の由来。
白いモンシロチョウのような花を咲かせているのはシロバナミヤコグサ。
これらは沖縄の砂浜で普通に見られる花である。
他にもギザギザの葉っぱが特徴の「アザミ」白っぽいのがシマアザミで
紅紫色をしているのがイリオモテアザミ。
沖縄ではハマゴボウ(ハマグンボウ)と呼ばれ、根っこは料理、薬用に古くから
利用されている。場所によっては白い砂浜を覆い隠すほど緑色の蔓を
伸ばしてたくさんの花を咲かせている。