うんたま森のキジムナー

魚の名前

名前と人の顔と電話番号を覚えるのは苦手。
覚えたくないものは、覚えようとしても、
覚えられないのかも知れない。
毎日、ほぼ海に入っているのに、魚の名前は
ほとんど知らない。お客さんに「あの魚の
名前は?」と、よく聞かれるが、私ほど魚の
名前を知らないガイドはいないだろう。
その代わりと言ってはなんだが、食べられるか、
食べられないか食べられる魚なら幾らで売れるか、
見た目でキロ数までは誰よりもわかるほうだ。

あるサイトを見ていたら、「魚の名前を知らない
ガイドってガイドの資格がない」と苦情とも思える
書き込みがあった。ダイビングを楽しまれる
お客さんに楽しく安全に遊んでもらうのが、一番、
大切なことだと思っていたが、それだけではダメな
ようだ。すこしずつ魚の名前を覚えていこうかと、
思ったところ、日本魚類学会から和名改名の
問題が出てきた。差別的用語の改名で、たとえば、
メクラウナギ、オシザメ、セムシウナギ、テナシハダカ、
イザリウオなど、名前が変わったそうだ。
良いことだと思う。
ついでに覚える気もうせてしまった。

言葉や単語で気づかぬうちに人を傷つけてしまう
こともある。難しい世の中だ。気象用語の「台湾坊主」
も差別的用語であるということで「東シナ海低気圧」に
呼び名が変わった。この呼び方もまたまた、差別的
用語扱いされ呼び方が変わりそうだ。要は他人を
傷つけない言葉を使うように・・・・
口の悪い私は、あまりしゃべらないほうがよさそうだ。

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