見出し画像

うんたま森のキジムナー

住宅地

海底から突き出ている山のことを「曽根(ソネ)」と呼ぶ。
もともとは陸上でも小高い地を「ソネ」(巣嶺)と呼んだそうだ。
ソネを中心に人が住みはじめたのが現在の仲宗根、
西仲宗根、東仲宗根、南仲宗根
含めて平良の町が形成されていった。

北ソネのことを「いきゃたら」と呼び、それが荷川取と
名前が変化した。島外と交易の中心は張水港(平良港)であり
荷川取であった。

荷川取は最も古くからの住宅地で数百年の歴史がある。
宮古島は観測史上歴代1位2位3位の台風に見舞われている。
沖縄特有の赤瓦屋根の家はこれらの台風により飛ばされてしまった。
そしてほとんどの住宅が現在のコンクリート作りの
スラブ家(スラブヤー)になったといわれている。
それでも今だに赤瓦の家が残っているのは、昔からの住宅地であった
荷川取である。築60年以上の赤瓦家が現存している。

2003年、電柱を800本以上なぎ倒した台風14号があった。
当時、荷川取に住んでいたが隣の家の屋根にのっている
プラスチックのパイプは風に飛ばされることなく残っていた。
あのときの台風で最も被害を受けなかったのが昔から続く住宅地であった。
人間が住みはじめて数百年の間に道の幅や曲が角を
工夫することで大きな風の影響を最小限にした。
昔の人の知恵で台風の被害が抑えられていた。

最近になって台風の影響を受けるのは、道路を使いやすくまっすぐに
改良したり拡張していったことが大きな原因だろう。
昔からの住宅地には先人たちの知恵が詰まっている。



ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

きじむな
昔からの住宅地には、色々な工夫がされています。
道路を拡張したり、住宅整備することで被害が出るように
なりました。
ダイバー
山々や谷川などの地形によって風の方向や強さも変化します😓 最近は建造物、特に高層ビル群による強風の発生が危惧されています😅 いわゆるビル風ですが、計画段階で模型等による風洞実験などを行い、建造物による突風の発生を和らげるための工夫も様々に考慮されてきています☺ 
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事