小春とは、陰暦10月の異称である。11月の季語にも使われる。
俳句では、小春なぎ、小春空など季語として親しまれている。
歌の歌詞にも「薄紅のコスモスが秋の日のさりげない陽だまりに揺れている…🎵」
歌詞の最後に「小春日和」という言葉が出てくる。
小春日和とは、春のことではなく、晩秋から初冬の時期に春のように暖かく
穏やかに晴れる日に対して使われる言葉。
国語に関する世論調査で「小春日和」の意味をたずねたところ
「春先の穏やかで暖かな天気」と答えた人の方が圧倒的に多かったそうだ。
実は私もそう思っていた。宮古島にきて季節の移り変わりを知るようになって、
晩秋の穏やかで暖かな日のことだと知った。
沖縄には「小春日和」という言葉はない。暑い夏が去り、北風が吹き初めて、
その北風が一時弱まり暖かな日が戻ってくる。夏のような天気が戻ってくるので
沖縄では「戻り夏」と呼んでいる。
暦は旧暦の10月なので「10月夏」
または夏ほどは暑くないので「小夏」と表現する。
戻ってくる10月の小さな夏よいう意味で「ジュウガツナチグヮ」
と呼んでいる。戻り夏は10日〜2週間くらい続く。
「沖縄で一番過ごしやすい時期は?」と聞かれれば「10月夏ですよ。」
と答えている。