梅雨明けから2週間ほど南風がときおり強く吹き、ほぼ毎日が快晴だった。
海の上では発達した積乱雲が雨を降らせているのが見える。
局地的な雨を沖縄では「カタブイ」という。
そこだけ雨が降っているので「方降り」が「カタブイ」の語源。
それ以外は快晴で晴れ続き。
こんなに晴れているのに沖縄は全国一晴れの日が少ない。
沖縄の天気予報は「晴れのち曇り、ところにより一時雨」
気象予報士は毎日、同じセリフのように繰り返す。
こんなに毎日晴れているのに全国一晴れの日が少ないのには理由がある。
沖縄の北の端っこは無人島の硫黄鳥島、南の端っこは波照間島までの距離は
約400キロ。東は大東島で西は与那国島までの距離は約1000キロ。
つまり沖縄は南北400キロ、東西1000キロの海域に島が存在している。
日本においてこれだけの広がりを持つ県は沖縄だけである。
宮古、石垣島が雲一つない快晴であっても那覇では雨が降っていたりする。
これだけ広範囲に晴れが続くことのほうが不自然なわけ。
この広い海域に大小の島々が160ある。
そのうち有人島が47、無人島が113あるのだ。
全部が晴れる確率は非常に少ない。