沖縄県内に生息する毒蛇で危険なものは、
ハブ、ヒメハブ、サキシマハブ、タイワンハブの4種類で全て「ハブ」
ハブは夜行性で日中は穴などに隠れている。
産卵は、初夏に穴の中で行われ、誕生した赤ちゃんヘビは
すでに毒を持っている。
沖縄には有人島が49島、無人島が111島ある。
ハブ類が生息していない主な島は、宮古島、南大東島、北大東島、
与那国島、久高島といわれている。
ハブ類がいる島といない島があるのはなぜか?
はっきりした理由はわかっていない。
有力な説として、ハブ類の祖先は琉球列島が大陸と陸続きだった
数百年前にやってきたと言われている。
海水面の上昇と下降を経ていくつかの島ができたが、
このとき水没した島ではハブは絶滅し、ハブ類のいない島が
できたというもの。
これはあくまでも言い伝えで証明されているわけではない。
じつは粟国島でも大東島でも宮古島でも
ハブは捕獲されている。
いずれも毒性の弱いヒメハブやサキシマハブである。
沖縄県では、毎年ハブに噛まれる被害が発生している。
本土復帰前には年間400件以上に上り死亡例も
数件発生した。
しかし近年では年間60件ほどで、死亡例は
平成11年(1999)を最後に発生していない。
タイワンハブは観光客むけのマングースと
戦わせるために持ち込まれ、サキシマハブは薬用などのために
持ち込まれた個体が分布したといわれている。
ハブのいない宮古島で見つかるハブはサキシマハブである。
捕獲、発見されても騒ぎになるのでわざわざ保健所などに
報告したりしない。
いつだったか猫が咥えて持ってきたときには驚いた。