綱引きといえば運動会で盛り上がるイベントの一つ。
もともと地方における農村行事として行われていたという。
綱を引きことで豊年を引き寄せるとされ、
豊作、豊漁、厄払い、虫除け、雨乞いの意味が込められ、
勝負の結果で吉凶を占ってきた。
沖縄では58号線を封鎖して行われる那覇大綱引きが
有名だが、沖縄県内約16ヵ所の地域で行われる。
この数年はコロナの影響で中止となり今年も
中止となりそうだ。
那覇大綱引きの歴史は古く琉球王朝時代の那覇四町綱の
伝統を引き継ぐ、沖縄最大の伝統文化催事である。
その発症は、1450年頃だとされている。
かって「じゅり馬祭り」「那覇ハーリー」
「那覇大綱引き」は沖縄の三大祭りと言われていた。
宮古島では宮古祭りのときに行われるが本来は旧暦の6月15日
または6月25日に行われる行事であった。
宮古もコロナの影響でこの数年は行われていない。
アガリ(東)が勝てば豊作、イリ(西)が勝てば豊漁と言われている。
いざ勝負が始まって、どちらかに引っ張られると
負けているほうに加勢が入るのでなかなか勝負がつかない。
ほどほど疲れ切ったところで勝負が決まる。
昨年が豊作なら今年は豊漁といった具合に調整しながら行われる。
ちぎれた綱の端くれを持ち帰るとその年の
家内安全につながると言われている。