古くからの住宅地を歩いていると「石敢當」をよく見かける。
読みは「いしがんとう」鹿児島では「せっかんとう」というそうだ。
これは沖縄の魔物よけで、魔物は直進しか出来ない習性があり、
T字路や三叉路の突き当たりに石敢當があり、魔物は勢いよく石敢當にぶつかって
砕け散るといわれている。
もともとは辻や突き当たりに置かれていたそうだが、今はファッションのように
家の壁とかに表札のように置かれている。
古くからの住宅地を歩いていると昔の人の知恵が生きている。
住宅地は水を中心に発展してきた。宮古島に大きな被害をもたらした
台風14号のときも古くからの住宅地はほとんど被害がなかった。
日本の城下町には敵に攻め込まれたときのため「鍵の手」と呼ばれる
シケインが作られているところがある。
沖縄や宮古島の住宅地はゆるやかのカーブした道路がおおい。
これは台風の風を弱める工夫がされている。
昔ながらの住宅地も空き家や空き地が増えて、そこにアパートなどが建設された。
当然道路も企画整備されて直角に曲がるようにされた。
台風の風による被害が増えたのはその影響も大きいといわれている。
魔物も入りやすくなったようだ。