市内パイナガマビーチに救急車が停まっていた。救急隊員に抱かれるように
支えられていたのは水着を着た観光客でどうやらハブクラゲか何かに
刺されたようだった。
海にはたくさんの危険生物がいる。ハブクラゲはその中の一つ。
思い当たるのをあげるとカツオのエボシ、ウンバチイソギンチャク、
イモガイ、見た目が綺麗なヒョウモンダコ、群れで動くゴンズイ、
ミノカサゴ、オニダルマオコゼ、数え上げればキリがない。
砂地にいるオニダルマオコゼを誤って踏みつけて亡くなった
インストラクターがいた。海のプロでもそんなことがある。
ミノカサゴから刺しにくることはないが、近づくとトゲをむけてくる。
「それ以上近づくな、いつでも刺すぞ!」という体制でいる。
ビーチにはクラゲ防止ネットが設置されている。
ネット内で泳ぐ方がいい。これら危険生物から身を守るのは
出来る限り肌の露出をおさえる。水着で泳いでいるのは観光客で、
地元の人は服を着て海に入っている。
本土の人から見れば服を着て海に入っているのは不自然に見えるかもしれない。
海の危険を知っているから身を守っている。
ラッシュガードやウェットスーツ、そして生き物を素手で触らないことを
心がけてください。