一つ間違えれば世界的な戦争状態に発展。
ロシアのメドベージェフ首相が北方領土の択捉島を訪れ「ここは我々の土地だ」とロシアの実効支配を強調しました。これに対して河野外相は「国民感情を傷つけるもので、極めて遺憾だ」と抗議しました。
ロシアのメドベージェフ首相が北方領土の択捉島を訪れ「ここは我々の土地だ」とロシアの実効支配を強調しました。これに対して河野外相は「国民感情を傷つけるもので、極めて遺憾だ」と抗議しました。
日本は19号台風の災害を深刻に受け止めて、温室効果ガス排泄を実質ゼロにする方針に変更すべきです。
将来を担う若い世代の生活をしっかりと守って行く決意が必要です。
「沈まないでね」 長良川ラフテング
令和になってまだ4ヶ月です。天皇家に見る「戦争平和」を見て行きたいと思います。
新天皇陛下の即位を祝う一般参賀は14万人を集めて行われました。
天皇陛下は参賀でのあいさつで「我が国が諸外国と手を携えて世界の平和を求めつつ、一層の発展を遂げることを、心から願っております。」と述べられました。
上皇殿下(平成天皇)はさらに今年の終戦記念日の全国戦没者追悼式でのお言葉で「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ」とこれまでになかった追悼の一文を加えられました。
「平和と非戦」を日頃から願い続けて来られた上皇の思いがにじんでいます。
上皇は4年前の戦後70年の追悼式で
「平和の存続を切望する国民の意識に支えられ、我が国は今日の平和と繁栄を築いて来ました」
と平和希求の主体は国民であることに言及されていました。
それに加えて平成時代は近代以降、戦争がなかった初めての時代だったので平成の締めくくりにふさわしい言葉で「さきの大戦に対する深い反省」と言う太平洋戦争に触れた一文が盛り込まれたのです。
上皇に比して国民を代表する安倍首相は、戦争を知らない人達にはその責任がないとして、追悼式では太平洋戦争に対する反省は必要がないとしています。
与党自民党員の殆どは戦後生まれですから、戦争は自分たちの父や兄弟の責任だとして、太平洋戦争の責任を取らないとしたら、日本と韓国の友好関係はどうなるのか心配です。
日本政府が韓国の反対を押し切って輸出規制強化を決定しました。
韓国は即座に対抗措置を表明し、対決姿勢をエスカレートさせています。
韓国には元徴用工問題があり譲れぬ国内事情があります。
韓国政府は22日、国家安全保障会議で日本の輸出規制強化に抗議して日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄することを決定しました。
破棄により日米韓の安保協力に影響が出てきました。
ここで24年前の村山総理談話を見ます。
村山総理は「戦後50周年の節目に当たり、日本の来し方を訪ねて歴史の教訓に学び、未来を望んで、人類社会の平和と繁栄への道を誤らないことです。」と談話で述べました。
村山談話は「先の大戦から50年の歳月が流れました。その戦争によって犠牲となられた内外の多くの人々に思いをはせるとき、万感胸に迫るものがあります。」と述べています。
日本の戦争責任を明らかにし、しっかりと過ちを反省して軍縮・核廃絶で施策に生かしているとして、この発表をしたのです。
終戦74年の「広島市平和宣言」
平和で持続可能な世界を実現していくためには、私たち一人一人が立場や主張の違いを乗り越え、理想を目指し共に努力するという「寛容」の心を持たなければなりません。
そのためには、未来を担う若い人たちが原爆や戦争を単なる過去の出来事と捉えず、被爆者や平和な世界を目指す人たちの声や努力を自らのもにとして、たゆむことなく前進していくことが重要です。
広島市は、約7千8百の平和首長会議の加盟都市と一緒に核廃絶に向かう為政者の行動を後押しする環境作りに力を入れています。
広島の願いも空しく、世界各国が調印した中距離核戦力廃棄条約(INF)が8月2日失効しました。
条約調印から32年で失効し、核弾頭が製造可能になりました。
自国ハーストのトランプ米政権はどうでしょうか。
ロシアが条約に違反するミサイルを開発しているとして8月19日、地上発射型の中・短距離ミサイルの発射実験を実施しました。
これに対してプーチン大統領21日、
米が発射実験した中・短距離ミサイルは、ルーマニアやポーランドに設置するミサイル防衛システムにも配備できるとして、
ロシアも同様のミサイル発射実験の行動をとると述べました。
米は更に、中国対策として、
台湾や沖縄に届く対艦弾道ミサイル「東風21D」や、米領グアムに届く「東風26」射程距離1500~4000キロ対応策を考えています。
軍拡競争が米・ロから中国への世界に広がって行きます。
米・ロがINF条約を廃棄させた後、すぐに中・短距離ミサイル発射実験を行うのは地上発射型とか極超音速弾道といったミサイルの改修だけではなく、その裏にはミサイルの軽量核弾頭の開発であることは明らかです。
米国は中国への対抗処置として、在日米軍基地も地上配備型の中距離ミサイル配備を選択肢としており、当然に日本への影響が出て来ました。
政府は3月に、安保法施行3年を経過し、自衛隊が米軍の艦艇や航空機を守るとして共同訓練をしていましたが、昨年から「武器等防御」訓練を16件実施しています。
実戦に踏み込む弾道ミサイル警戒中の海上自衛艦による米艦防御が3回ありました。
日米軍事的一体化が加速しています。
菅官房長官は「日米同盟は、かってないほど強固になり、抑止力、対処力も向上し、地域の安定に寄与している。」と述べて加速を認めています。
米軍との一体化が進み、米国と東洋の他国が偶発的な衝突を起こしたら、日本が戦争に巻き込まれる懸念がさらに強まって行きます。
12月に改訂された「中期防衛力整備計画」には、海上自衛隊の護衛艦「いずも」の事実上の空母化、敵基地攻撃能力の保有に繋がる長距離巡航ミサイルの導入が明記されました。
5月末に来日したトランプ大統領は、4日間の長期にわたり安倍総理の歓待を受けました。
二人だけのゴルフコンペや相撲観戦で「蜜月」を強調し、兵器を大量に買う約束をしました。
長距離巡航ミサイルを搭載できる最新悦ステレス戦闘機F35 を105機追加購入します。
F15機は地対・対艦攻撃力がありませんが、F35機は長距離巡航ミサイルが搭載できます。
専守防衛でなくて集団的自衛権の行使により敵地攻撃能力を保有することになります。
憲法9条の改正をしないで、自衛隊に適地攻撃能力は違憲です。
イージス艦のシステムを陸上に設置し、地上配備型攻撃システム「イージス・アショア」
2基を、取得関連費2404億円を含め4389億円で取得します。
まだあります。垂直離着陸機輸送機オスプレイ1機100億円を17機購入予定です。
千葉県木更津に配備予定ですが、地元ではオスプレイは最早、新悦機とは言えず、事故の危険性があり反対しています。
オスプレイは米国では今以上には使用しないで、製造した分は日本に押し付けたいのです。
トランプ大統領は日本だけでなく台湾に対しても、
27年ぶりに最新型戦闘機「F16V] 66機、総額約80億ドルで売却する方針です。
台湾は総統選を来年に控え、中国と対決姿勢を強める蔡英文総統と共に、米トランプ大統領も香港デモを支援する意図があります。
中国は台湾を、自国の一部として「革新的利益」と位置付けていて、米の戦闘機66機の売却は「中国の主権と安全保障上の利益を損ない、断固反対だ」と強く反発しています。
東アジアに不穏な動きがある中でも、各国は協議による国際協調を図って来ました。
令和に入って4か月で遂に、韓国は日韓の軍事情報包括保護協定を破棄の通告をしました。
日韓の外交や防衛当局、国会同士のパイプが機能しなくなりました。
両国の元徴用工問題や半導体材料の対韓輸出規制強化があり、関係改善の糸口はつかめなくなってしまったのです。
平成の幕開きは、阪神大震災、東日本大震災・津波、熊本震災、西日本大水害と次々と自然災害に見舞われました。
恐ろしかったのは、自然災害の連鎖で、人間が作り出した新エネルギー開発が、人間の制御を離れて暴走を始めたことです。
原発などの安全性については、同時に経済合理性についても今後はしっかりと検討しておくべきです。
平成になって日本になかったのが「戦争」です。
令和でなく0和時代(平和はゼロ)には、真剣に「非戦」を考えないと末恐ろしいことになります。
新聞の論説や投稿にも虚無感、無力感、ブレグジット、自国ハースト、国際政治の動揺、経済の混乱、
自由と民主主義の崩壊、、宗教と家族の急速瓦解の文字が並びます。
0和時代です。中国は少しガタガタしてきましたが、まだよいでしょう。
米・欧・露・韓は立て直しは相当、難しくなってきました。
蘇生
蘇原自然公園の池
平成の天皇陛下退位の礼が4月30日正殿で行われ、85歳の天皇は最後のお言葉で「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。」と述べられました。
令和の時代を引き継がれる新天皇は5月1日「常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法に則り、日本国および日本国民の統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します。」と上皇(前の天皇)の憲法を守る姿勢を引き継がれました。
「平成」は戦争のない時代でした。
上皇が支えて来られた憲法が「国民主権、戦争放棄、基本的人権の尊重を理念とする日本国憲法」だったのです。
太平洋戦争終結後、当時の幣原首相が進駐軍最高司令官ダグラス・マッカーサーと新憲法について語り合った経過は重要です。
幣原首相は「日本が戦争放棄をすれば、天皇制を存続できる」と読んで憲法改正私案をマッカーサーに示して、司令官の同意を得て、終戦後の新憲法の根幹が出来たのです。
天皇陛下の即位を祝う「令和最初の一般参賀」が5月4日に皇居で行われ、平成からの代替わりの一般参賀を3万人超える14万余人が祝いに訪れました。
陛下は参列者に「我が国が諸外国と手を携えて世界の平和を求めつつ、一層の発展を遂げることをここらから願っています。」と短いあいさつの中で、平和の大切さを述べられていました。
これに対して、誰よりも憲法を厳格に守護する義務持っている国民の代表である「総理大臣」が、5月3日の憲法記念日に公開憲法フォーラムに寄せたビデオメッセージにおいて、元号が代わったことに触れて改憲論議の加速を促しました。
安倍首相は、「2020年の新憲法施行」と「自ら改憲の先頭に立つ」ことを表明したのです。
今年の夏には参議院選挙があります。改憲には残された時間は少ししかありません。
改憲を発議できる3分の2以上の議席を維持した場合、野党の反対を押し切って改憲手続きを進めるシナリオです。
自民党主流派が求める改憲案は自衛隊を日本憲法第9条に明記するというのです。
国民は自国を守る自衛隊を憲法違反であるとは考えていません。
日本は自国は自分の力で守る専守防衛の国です。
3年前に、安全保障法の改正で、本土防衛を外れた国外での違憲的な集団的自衛権行使が容認されました。
他国軍との救出や警護協力、海外への隊員派遣、米空軍の特殊作戦用の輸送機オスプレイ、最新鋭ステレス戦闘機、地上配備型イージス・ショア等の購入できるようになりました。
先月末、トランプ米国大統領が4日間、日本に来訪して高価な兵器を大量に売りつけて行きました。
イージス・アショア迎撃システム2基は2404億円と、米軍による同機の維持費用は別に2000億円が日本の負担です。
ステレス戦闘機F35Aは合計147機取得予定で、これを保有すれば日本が世界第二位になります。
これを取得するには631億円掛かります。
地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」2隻は、秋田県と山口県に配備を予定しています。
1基当たり維持費を含めて1224億円が掛かります。そのメンテナンスは米軍が請け負います。
迎撃システムは基地住民には強力な電磁波による健康被害心配されます。
潜水艦は一隻約647億円を5隻取得予定していす。
無人偵察機グローバルホークは173億円掛かります。
偵察機は電子線能力向上のための改修費は1基35億円掛かりますが、20基実施予定です。
輸送機オスプレイはもはや新悦軍用機ではありません。整備でも問題が多くあり事故も絶えません。
米国で製造したオスプレイの残りは米で必要なく、総て日本に押し付けようとしています。
トランプ大統領の膨大な武器売り込みを、唯々諾々と引き受ける安倍首相には困ったものです。
大統領の日本訪問での最後の日程は、海上自衛隊横須賀基地に停泊中のヘリコプター搭載型護衛艦「かが」の船上です。
その船上では、安倍首相が同席しました。
大統領は、日本の海上自衛隊や米海軍の隊員ら500人を前に「日米両国の軍隊は、世界中で一緒に訓練し、活動している。」と述べました。
このニュースは世界中に報道され、自衛隊は世界のあらゆる地域に派遣されて、世界の紛争地で米軍と共に戦っていることを示しました。
一体化した日米地位協定の不条理がより鮮明になりました。
沖縄県が2年をかけて調査した欧州各国との比較では、米軍の活動に国内法を原則適用しないのは日本だけでした。
北大西洋条約機構本部があるベルギーは、憲法で外国軍の活動を基本的に制限して、外国軍用機の飛行には自国軍より厳しい規制を設けています。
敗戦国のドイツ、イタリアも含め欧州各国が米軍基地の管理権を自国で確保し、訓練や演習に主体的に関与しています。
日本の米軍管理の立場は、これとは正反対です。
日本では外国軍の活動について、根拠となる国際法がなく、派遣国と受け入れ国の間で個別の取り決めがない限り、受け入れ国の法令は適用されません。
沖縄では、年1件以上の米軍機の墜落事故、月1件以上の事件事故の捜査が日本の手で十分に行うことができません。
本土でも横田空域の返還が進まず、飛行機事故再発防止策が進んでいません。
政府の米国への「貢ぎ物」は軍事に限りません。
大坂への総合型リゾート施設(IR)は、トランプ氏の有力支援者米大手カジノ会社シェルドン・アデルソン氏が、日本での参入を目指しているとの情報があります。
大阪府が誘致を予定するカジノを、賭博であるカジノは日本に導入すべきではありません。
日本では米安保体制での一体化の度が過ぎます。
憲法9条の戦争放棄を明示した日本が、原爆の被爆国であることから、専守防衛を基本として自衛隊を持っていることを米国に強く主張すべきです。
蘇生