岐阜の大竜寺だるま供養
安倍首相が掲げる「集団的自衛権」と「積極的平和主義」が早くも、大きく国際大舞台に躍り出ました。イスラム国に拘束された二人の日本人は、中東・イスラム世界の現状を把握するため、取材やボランティアをしていたのに、首相の中東訪問時期に2億ドルの人道支援を表明した直後、 許しがたいテロ行為と非難されたイスラム国に上手く利用されました。
拘束された日本人殺害予告は、昨年の集団的自衛権行使容認のための法案整備を閣議決定したことにあります。中東において軍隊を持たない平和国家日本が、ホルズム海峡において米国と共に機雷除去に協力できるようにしたことです。
もう一つは、日本のボランティアODAが、途上国援助として実施してきたものを、他国軍の災害救助等非軍事目的の開発援助を可能にする協力大綱に拡大したことにあり、 積極的平和主義が日本人殺害予告に繋がっています。
アメリカや、フランスがイスラム国をテロ国家として、爆撃を続ける限り、日米欧同盟の名の下に日本が「積極的平和主義」叫んでも、海外では非軍事であっても日本が提供した物資や技術は他国で軍事転用される可能性があります。イスラム国にこの不安があっては、 二人の殺害を阻止することはできません。
今年は戦後70年の節目です。どうして地球上に紛争が無くならないか。戦前に戦争ばかりやっていた日本が、戦後の70年間を復興、繁栄して平和が続いたか、世界はどう評価して来たか。良く見つめ直してみたい。
平和憲法の「戦争の放棄」「戦力の不保持」「交戦権の否認」を守ることことで、世界からナショナリズムの火種を無くするお手伝いができないか考えてみましょう。
蘇生
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