おばVAN日記帳 ~明日は誰に逢えるかな?~

鳥さん、虫さん、野の花。朝焼け、夕日、月の光。世界は、愛おしい者たち、美しい時で満ち溢れている。

イソヒヨドリ ~我が子に伝える愛の唄~

2019年11月20日 00時08分00秒 | 鳥さん
先日出掛けた海沿いの道で、
ぼ~っとしていたら、電線に鳥さんが!
肉眼では誰だか分からない。
慌ててカメラを向けた。


あぁ~!
でも、この色。
間違いなく、あの鳥さん。



イソヒヨドリのオス。

ヒヨドリと名前には付くけれど、
ヒヨドリの仲間じゃなく、ヒタキ科。



今の時期には
あの美しいさえずりはほとんど聞けない。

イソヒヨドリは、繁殖期以外でも、
天気の良い日はさえずることが知られている。
と、Wikipediaにチラッと書いてあったけれど、
私自身は繁殖期以外に、
その声を聞いたことはなかった。


それが、ちょうど2ヶ月ほど前の9月下旬、
自宅でイソヒヨドリのさえずりを耳にした。
思わずカメラを片手に、その姿を探しに行った。


近所のマンションのフェンスに!




電線に場所を変えて、その美声を披露し始めた。

ここでふと・・・
なんでこんな9月にさえずっているんだろう?と・・・

すると、近くの屋根の上に、もう1羽やって来た!



最初はメスが来たのかと思ったけれど・・・


よく見れば、オス。
たぶん、さえずっているイソヒヨドリの息子。

ちなみに、メスはこちら。



オスのようなツートーンの色合いじゃなく地味。






電線のオスは、さらに美声を響かせる。




さっきまで屋根の上にいたもう1羽、
そばにやって来て、
その美声に耳を傾けているようだった。


まだ尾羽も短い若鳥。



そして・・・
さえずりには、まだ程遠い声を上げ始めた。


あれはきっと・・・

もうすぐ独り立ちして旅立って行く息子に、
イソヒヨドリのお父さんが、
先祖代々伝わる愛の唄を、
手本を示して伝授していたんだろう。
・・・と、思う。

『女は、こうやって口説くんだぞ!』って・・・












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