おばVAN日記帳 ~明日は誰に逢えるかな?~

鳥さん、虫さん、野の花。朝焼け、夕日、月の光。世界は、愛おしい者たち、美しい時で満ち溢れている。

今年も残り僅か、って時に!

2023年12月28日 22時19分11秒 | 日記・雑記





昨夜の今年最後の満月。



自宅から眺める羽目になったけれど、
ほぼ真東から昇り、
マンション群に阻まれることなく、
美しい姿を見せてくれた。



とても黄色い綺麗なお月さま。



仕事が昨日までだったので、
仕事帰りに、
今年最後の満月を眺めながらの、
車中泊納めをするつもりだった。

そう・・・ 午前中までは・・・

でも、それが、
1本の電話でナシになってしまった。




実家の老母が骨折した。

老母と言う表現は初めて使うけれど、
もう確実に老母だ。
老母としか言いようがない。

一昨日26日の夜、自宅内で転倒。
痛くて身動きが取れない状態。
まだ私たち世代ならば、
あ、コレは骨折したな、と、
救急車を呼ぶところなのに、
それさえ判らず一晩過ごしたらしい。

翌27日朝、弟の嫁が、
かかりつけ医に連れて行ったところ、
やはり骨折していると、
医師会病院へ行くよう指示され、
この時点で、私に連絡が入った。
午後、私も医師会病院へ出向き、
一緒に担当医の話を聞くことに・・・

なんと、医師会病院での担当医、
去年の私の骨折の時と同じ先生だった!



あちゃ~!
とんでもない所、やっちゃってる。



こうなっちゃうと、
金属のプレートで繋ぐのは無理で、
骨盤側を金属の人工骨と入れ替え、
その人工骨の杭部分を、
大腿骨の中に挿入する。
そう言う手術になるらしい。

で、私が年内で手術出来る日は、
明日しかないけれど、
どうしますか?って・・・

どうしますか?も、
こうしますか?も、
もう、こうなったら、
やってもらうしかないじゃない!

その後、麻酔医の説明を受け、
それから、弟の嫁と二人で、
手術の同意書やら、
入院手続きの書類やら、
いったい何枚サインしたっけ・・・?

そして今日28日、手術。
とりあえず、手術は無事終了。
後は早急にリハビリ開始とのこと。
入院は、2、3ヶ月になるだろうと。
人工骨の実物は見ていないけれど、
術後のレントゲン写真を見る限りでは、
杭の長さは15cm位だった。



父が逝ってから、もうすぐ5年。
あれよあれよと言う間に、
動きが緩慢になってしまい、
視力も聴力も衰えてしまった老母。
まだ自分の足で歩きたい!
そんな気力があるだろうか?
本人に、その気力がなければ、
寝たきりになってしまうのは確実だろう。
弟たちとその辺のところ、
一度ちゃんと話をしなきゃいけないな。



去年は、私自身が骨折をして、
半年ほど潰してしまった感じだった。
今年は、コロナ感染はあったけれど、
特に大きなハプニングもなく、
やれやれ、なんとか無事に、
あと数日でこの1年が終わる。
そう思っていた矢先の出来事だ。
全く、最後の最後まで気が抜けない。







★ 北斗の水汲み ★

2023年12月26日 14時55分42秒 | 



見出しの絵画は、
ゴッホの「ローヌ川の星月夜」の一部。
川の上で輝く北斗七星が描かれている。




「星めぐりの歌」のことを書いていて、
ふと、あることを思い出した。

実は、福岡では、
世にも珍しい北斗七星が見られるのだ!





ひしゃくの形をした北斗七星が、
水平線をかすめて通過し、
水を汲んでいるように見えるので、
「北斗の水くみ」と呼ばれる。
この光景は、
北緯33度から34度に位置し、
北に水平線がある場所でしか見えず、
その条件を満たすのは、
世界中で北部九州の一部のみ!





ゴッホが立って、
北斗七星を眺めたであろう場所は、
北緯43度あたりなので、
日本では北海道の根室辺り。
なので、そこから見える北斗七は、
水平線よりも高い所を通過する。
逆に、同じ九州でも、
鹿児島辺りから見た北斗七星は、
海にドッポンと浸かってしまう。


その光景が眺められる場所は、
福岡県の岡垣町と宗像市。



岡垣町は波津(はつ)海岸
宗像市では北斗の水くみ海浜公園
この公園、数年前に整備されたようで、
5年ほど前、道の駅に行った時には、
まだなかったと思う。



は、先月夕陽を眺めに行った場所。
そこからは北側の水平線は見えない。
夕陽目的だったから、
西から南よりの水平線が見える場所だ。

そして、そこからの帰路、
道の駅の前を通ったんだけれど、
「北斗の水くみ」のことなんて、
すっかり忘れていたし、
もちろん公園が出来ているなんて、
全く知らなかったし、
完璧にスルーして家路を急いだんだ。

11月下旬だと、
「北斗の水くみ」が見られたのは、
18時30分頃だったらしい。
あ~あ、
時間的にもちょうど良かったのに、
残念なことしたな~と後悔。

「北斗の水くみ」が見られる時期は、
9月から11月。
もう来年の秋まで、
お目にかかることは出来ない。
ぜひ来年は、
一粒で二度美味しいを・・・(笑)



時間など詳しいことは、
岡垣町観光協会のHPへどうぞ!



「北斗の水くみ」の動画 ⇩




   ★記事中の動画、画像等、
    岡垣町観光協会のHPより、
    お借り致しました。








★ 星めぐりの歌 ★

2023年12月25日 11時14分22秒 | 



ずいぶん前に、
高倉健さんの映画「あなたへ」を、
DVDを借りて観た。
その中で、
田中裕子さんが口ずさんでいた歌。
初めて聞いた歌だった。
調べてみたら、
宮沢賢治の作詞作曲の、
「星めぐりの歌」だった。


先日「銀河鉄道の父」を観たら、
その中でも歌われていて、
田中裕子さんの、
優しい歌声で聞きたくなり、
YouTubeから引っ張って来た。


2020年東京オリンピックの閉会式で、
大竹しのぶさんが歌ったらしいけれど、
閉会式、見てない。(笑)
  
  

   ~星めぐりの歌~
      作詞・作曲:宮沢賢治
   
   あかいめだまの さそり 
   ひろげた鷲の  つばさ 
   あをいめだまの 小いぬ、
   ひかりのへびの とぐろ。
   オリオンは高く うたひ
   つゆとしもとを おとす、
   アンドロメダの くもは
   さかなのくちの かたち。
   大ぐまのあしを きたに 
   五つのばした  ところ。
   小熊のひたいの うへは 
   そらのめぐりの めあて。




蠍の赤い目玉は、
さそり座の一等星アンタレス。
目玉と言うより心臓。

わし座の一等星はアルタイルで、
夏の大三角を作る星の一つ。
日本では彦星と呼ばれる星。

子犬の青い目玉は、
こいぬ座の一等星のプロキオン?
おおいぬ座の一等星のシリウス?
シリウスの方が目立ってるけど・・・

へび座は、
へびつかい座に絡みついてる。
でも、とぐろは巻いていないので、
りゅう座かも?の説あり。

オリオン座が良く見えるのは、
露や霜が降りる季節。
子供の頃、1番最初に覚えた星座。

今はアンドロメダ銀河と呼ぶらしいが、
私にはアンドロメダ星雲の方が、
耳なじみがいい。

おおぐま座の足と言うか、
腰から尻尾部分が北斗七星で、
こぐま座のひたいではなく、
尻尾の先っちょが、
「空の巡りの目当」の北極星。

諸説あるけど、
宮沢賢治本人に聞いてみないと、
本当のところは分からないよね。



車中泊とかしてて、
満天の星空を眺めていると、
ついつい口ずさんでしまう。
宮沢賢治も、
この同じ星たちを眺めていたんだな~、
なんて想いながら・・・



 




2023 クリスマスの悲劇

2023年12月24日 13時32分16秒 | 日記・雑記
少し前から、
なんか嫌~な感じはしてた。
でもまさか、
こんなことになるなんて・・・






(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!



この世には、
神も仏もいないのか~!?

そんな気持ち・・・





中のテコみたいな動きをする部分が、
折れてしまったみたい。
今のところ、
手を添えて慎重に使えば、
何とかなっている。
でも、忘れててパッと使っちゃうと、
動画みたいに、レバーが吹っ飛ぶ!



嫌~な感じと言うのは・・・
水を止める時は、
レバーを押し下げるんだけれど、
なんと言うか、
力が抜けるようなフワッとした感触。
そして、水がキチッと止まらない。
だもんで、力を込めて押し下げていた。
これでもかっ!と・・・
それが、いけなかったんだろうね~(笑)



強力接着剤でくっつくだろうか?
どのみち、いずれは、
交換しなきゃいけないだろうな~(涙)







氷山の一角

2023年12月20日 10時23分28秒 | 日記・雑記
昭和一桁生まれの母は、
御多分に漏れず物が捨てられない人。
もったいない、まだ使える、いつか使う、
と、何でもかんでも溜めこんで、
身の周りは物で溢れかえっている。

実家は、建て増し建て増しの挙句、
二世帯住宅のような形になっていて、
母の居住スペースと、
弟たち家族の居住スペースは、
一見分かれているように見えるけれど、
母の持ち物が押し込まれた納戸は、
弟たちのスペースに取り残され、
手が付けられない魔窟と化していた。

もうずいぶん前から、
不要な物は処分しよう!と、
母には言っていたのだけれど、
「自分でやるから!」の一点張り。
当時、父の介護中と言うこともあって、
私たちもあまり強くは言えず・・・
言えば喧嘩になるし、
父の介護が終わるまでは無理かな、
と、半ば諦めていた。

その父が他界して、もうすぐ5年。
さぞや「自分でやって」
スッキリなっているかと思いきや、
母の居住スペース全体までもが、
魔窟となりかけていた。
たぶん父の物は手付かずのままだろう。

でもそんな母も、ここのところ、
ずいぶんと体の自由が利かなくなり、
さすがにもう「自分でやるから!」は、
無理だと自覚し、諦めたようで、
弟たちも、やっとやれる!と片付け開始。
弟の嫁も今年になって仕事を辞めてて、
暇を持て余しているし、
俄然やる気になっている。



その弟の嫁が、
魔窟化している納戸で発掘した物は・・・


私のセーラー服!
何故かこの1着のみ、良く言えば保管、
悪く言えば放置されていた。
とっくに処分してると思っていたのに・・・
懐かしいな~!なんて、
感傷に浸っていちゃいけない。
「捨てちゃっていいよ」と言ったけど、
まあ、彼女も、
義理の姉のセーラー服捨てるのって、
抵抗あるだろうから引き取りに行った。

魔窟化している納戸に、
母の物が詰まっているのは知っていた。
でも、そこは一応弟たちのスペース内、
今まで立ち入るのは躊躇われて、
中の確認はしたことなかった。

セーラー服を引き取りに行って、
久しぶりに・・・
いやたぶん、40年ぶりぐらいに、
足を踏み入れた納戸。
明らかに不要品と思われる物は、
すでに弟の嫁によって処分されていた。
なんだ~、ずいぶん片付いているやん!
そう思った私に、彼女が、
「お姉さん、コレどうしましょ?」と・・・
彼女が開けた箪笥の引き出しの中に、
古びた畳紙に包まれた和服が・・・

和服は全て、
母の部屋にあるんだと思っていた。
こんな魔窟に押し込んでいるなんて、
どうせ高価な和服ではないだろうし、
もう着ることもなく、
母自体も忘れ去っている和服だろう。
なので弟の嫁に、
「全部捨てちゃっていいんじゃない?」
そう言ったんだけど、
「え~、でも~」と歯切れが悪い。

ん~、まあ、そうかもね。
母は、体はヨイヨイになっているが、
まだ頭がボケている訳じゃない。
もし何かのはずみに、
「あの納戸の和服は?」ってなった時、
「捨てちゃいました」とは、
嫁の立場としては言いにくいかも・・・
コレは私が引き受けるしかないだろう。



で、和服、持って帰って来た!

1枚の畳紙の中に、
2枚、3枚と入っているのもあって、
全部で何枚かは数えなかったけど、
たぶん30枚弱ぐらい。
一応全て確認することにした。

えらく派手なのが見えたと思ったら・・・


なんと私の七五三の晴れ着だった!
ってことは、60年前の物!?

そんなこんなで、
ほとんどが恐ろしく昔の物だし、
母の和服はサイズ的に私には無理だし、
ほぼ全て廃棄処分だな~と思いつつ、
チェックを進めた。

結果・・・


大きなゴミ袋2個!

ただ手前のグレーの和服を見つけた時、
コレは友人がもらってくれるかも、と・・・



遠目には無地に見えるけれど、
鮫小紋と呼ばれる物。
これなら、お茶をしている彼女が、
もらってくれるんじゃないか?
彼女ならば、私より小柄。
もちろん、彼女が着られるサイズか?
確認しなきゃいけないけれど・・・



その目線でチェックしたら、
彼女がもらってくれそうな和服、
4枚見つけた。



茶色系の鮫小紋。



縮緬に紅型(紅型風?)の小紋。



透かし模様の藤色の付け下げ(?)。
なんとコレ、
しつけ糸が付いた未使用品だった!

写真を送ってお伺いを立てたところ、
やはり気にしているのはサイズ。
裄丈を測ってみて!と言う。
裄丈は、背中心から袖口までのサイズ。
これが短いと、手首がニュッと出て、
ツンツルテンになってしまう。

裄丈は64cmだった。
現代風に言えばSサイズの和服だ。
彼女の言う数値よりは短かったけれど、
お稽古には着られるからと、
もらってくれることになった。



ちょっと派手かな?と、
後回しにしていたもう1枚も、
あら可愛い!と引き受けてくれた。


良かったね~、
ゴミ袋行きにならないで・・・

最終的に、
まだ私の手元にあるのはこの1枚。


コレは綺麗だけれど、
さすがに60代には無理ね。


いったいコレは、
何時頃仕立てた物なんだろう?


そしてコレも藤色の和服同様、
しつけ糸が付いたまんまだった。
まったく、呆れてしまう。
欲しい方がいらっしゃるなら、
差し上げるのだけど・・・



未使用品は、この2枚の他、
羽織りが3枚で、計5枚もあった。
もったいないからと、
納戸に仕舞い込んだ挙句、
誰にも着てもらえず、
結局ゴミになってしまうなんて、
それこそが、もったいない話だ。

この事実を母に突き付けたい!
そうも思うけれど、
今の母には何を言っても無駄だろう。
「私の大切な物が捨てられてしまった」
そんな想いだけが母の中に残るだろう。

納戸の中の和服は一応片付いたが、
私も、弟の嫁も、
コレは氷山の一角だと知っている。
格の高い和服たち、
ちょっと高価な和服たちは、
母が生活する部屋の中。
アレは、母の目が黒いうちは、
手が付けられないだろうな。