鳥さん、虫さん、野の花。朝焼け、夕日、月の光。世界は、愛おしい者たち、美しい時で満ち溢れている。
一瞬、蝶かと思った。
とても薄い華奢な翅。
ウラベニエダシャクだった。
前回逢った時は、お腹の方からだけで、
その全体像は見せてくれなかった。
今回は、大サービスね。
とってもご機嫌が良さそうだったので、
指乗りなんて、いかがかな?
風が吹くと・・・
セットが乱れるね~(笑)
2cmちょっとの小さな赤い蛾を見つけた!
お名前、すぐに判るだろうと思ったけれど、
これが、なかなか苦戦。
オオシロアシヒメハマキだと思うけれど・・・
苦戦した理由は、色。
茶褐色の複雑な模様となっていたけれど、
私が見つけた個体は、
かなり赤が強く出ていた。
ネット上で赤い蛾で探しても、
見つからなかったはずだ。
このオオシロアシヒメハマキ、
あまり情報は多くない。
珍しい蛾なのだろうか?
お顔は・・・
ちょっと豚さんっぽい(笑)
スジグロシロチョウ
この里山では、
モンシロチョウはあまり見かけない。
圧倒的にスジグロシロチョウの方が多い。
キャベツ畑がないからかな~?
黒い蝶?蛾?が飛んで来たので、
追っかけたら・・・
クロセセリだった。
今年初めて逢うクロセセリちゃん。
クロセセリは、
もともと南方系のセセリ蝶。
今は、近畿圏でも見られるらしい。
ルリシジミが、数頭飛び回っていた。
飛んでいる時には、
その美しい青を見せてくれるけれど、
止まると、なかなか・・・
いや、意地でも見せてくれない。
かなりの頑固もん!
ま、でも、パッチリお目々が可愛いから、
許しちゃう!
この日、里山では、
あまり多くの蝶との出会いはなく、
4時頃には、帰ろうと思い始めていた。
車の運転席から何気に外を眺めていたら、
見覚えのあるフォルムの蝶が飛んでいた。
あれは、もしや・・・!?
慌ててカメラを掴んで外に出た。
たしか、川の方へ飛んで行ったよね~。
対岸の茂みに目を凝らした。
ん、あれか・・・?
いや、黒っぽいから、違う。
コミスジ・・・ だろう。
この時は、別の蝶のことで頭いっぱいで、
この黒っぽい蝶をコミスジと決めつけ、
適当にしか撮らなかった。
でも、帰宅して、
写真の整理を始めてから、後悔。
コミスジだと思って撮っていた蝶は・・・
イチモンジチョウだった~!
あ~あ、私、
イチモンジチョウは初めてだったのに~!
やっちまった~!
ま、その時現場では気付かず、
別の蝶の姿を探していたんだから、
仕方がないか・・・
そして、やっと、その蝶を見つけた!
やっぱり、間違いなかった。
イシガケチョウだった!
この遠くからの写真1枚だけで、
姿を消してしまったイシガケチョウ。
もっと早い時間に姿を見せてくれていたら、
じっくり追い掛け回せたのにな~。
よ~し、次回の課題は、
イシガケチョウとイチモンジチョウ!
決定だね。
もうすっかり顔馴染みのラミーカミキリ。
遠くにいるのを必死になって撮っていた。
あ、やっとこっち向いてくれた!
なぁんて思いながら、
ふと周りを見回したら・・・
ゾロゾロ・・・ いた・・・
すぐ目の前の葉っぱの上にも・・・(笑)
あ~、飛んだ!
飛ぶなら飛ぶって言ってよ~!
連写モードか、動画に切り替えたのに~。
セボシジョウカイ
この虫さんとも、前回逢っている。
さ~て、ここからが、
お初にお目にかかった甲虫の方々。
ともかく、身元調査が苦戦。
判りそうで判らない。
こんなに綺麗なんだもん、
すぐに判るよね、と思ったのに、
意外と難航したのが、この方。
オサムシ?
ハムシ?
もう、入口から悩んだ。
いつも参考にしていてる二つサイトを、
舐めるように眺めたけれど、いない。
ネットの中を手あたり次第、
探して探して探しまくって、
やっとたどり着いた。
キクビアオアトキリゴミムシ
オサムシ科アトキリゴミムシ亜科で、
大きさは、6.5~8mm。
へ~、君はゴミムシだったのかぁ~!
私の中でのゴミムシのイメージを、
覆す美しさだった。
コメツキムシだとはすぐに判った。
でも、そこから先が・・・(笑)
いまのところ、
クロクシコメツキが第一候補なんだけれど・・・
あ、蛍!
パッと見て、そう思ったのがマズかった。
だって、川辺だったし~。
この触角は、蛍だろ~!って・・・
ひたすら蛍を見てまわった。
似たような感じの蛍はいたんだけれど、
違うのよね~。
蛍には、こんな黄色い脚の子はいなかった。
迷宮入りかな~と諦めかけた時、
見つけた!
エダヒゲナガハナノミ
これが1番良く似ていたんだけれど、
断言は出来ないな~。
ホソヘリカメムシ
15mm前後のスマートなカメムシ。
この里山では良く逢うカメムシ。
立派な太股ね~と思っていたけれど、
更に上行く方に逢った。
ここからは、
初めてお逢いするカメムシたち。
ホオズキカメムシ
大きさは15mm前後だけれど、
その太ももの立派さに目を見張る。
競輪選手もビックリね。
茶色いカメムシばっかりで、
まるで、揚げ物だらけのお弁当。
ちょっと、色味を添えるために・・・
モミジイチゴ
では、後半戦・・・
オオモンシロナガカメムシ
10~12mm
ヤツデの実や地下茎の汁が好きらしい。
こちらは見たまんまのお名前、
ノコギリカメムシ
13~16mm。
似たようなのに、
ノコギリヒラタカメムシがいる。
最初、そっちだと思って見ていて・・・
でも、なんか違うよね~と・・・
今回出逢ったのは、
ただの、ノコギリカメムシの方だった。
茶色いカメムシばっかりね~(笑)
キキョウソウが咲き始めていた。
下から上へ、だんだんと咲き上がるので、
別名ダンダンギキョウ。
あ! もうお一方残っていた!
最後に、辛うじて、ちょこっと赤が!
クビアカサシガメ。
13~16mm。
蝶や蛾の幼虫を捕食する肉食系カメムシ。
狐のお面、見っけ!
ちっこい蛾、ウスグロコケガ。
約17mm。
何度見ても、狐のお面なんだけれど・・・
そう思うの、私だけかな~?
こちらも、コケガの仲間、
ホシオビコケガ。
狐面よりちょっと大きく、
20~28mm・・・ と言っても、
遠くて実際には確認出来ていない。
コケガは、ヒトリガ科コケガ亜科の蛾たち。
その幼虫たちは、
樹皮に生えた地衣類などを食べるそうだ。
それで、苔蛾と呼ばれるのだろう。
白くて長い触角が素敵な蛾がいた。
カクバネヒゲナガキバガ。
この蛾もちっこい。
12~14mm。
キバガは、牙蛾。
口の下唇鬚と呼ばれる部分が、
牙のような形に反り返っているらしい。
この写真じゃ、イマイチ分からない。
もしまた逢えたら、
そこを狙って撮ってみたいけれど、
おとなしく撮らせてくれるかな~?
第一、ちっこいし~!
キオビベニヒメシャク
ツルマンネングサの黄色に、
紅色の縁取りが映えて美しい。
あ、でも、そのあたり、
蜘蛛の巣があったから気を付けてね。
ほ~ら、蜘蛛さんがやって来た!
里山の蛾たち・その2に、
登場予定の蛾たちのうち数種、
いまだ身元確認が取れていない。
困ったもんだ。