禅ZEN

昨年からOnline座禅会でお世話になっている関係で、鎌倉の古刹：円覚寺のお坊さん(40後半？)とZoomで会話、20分の予定が30分制限で打切りになったほどでした。
ボク「腰が痛いので、寝ながらとか電車の数分姿勢と息を整えてやってますが」
坊さん「私たちも30分くらいで休み、掃き掃除の時とか作業しながらやってます」
ボク「じゃこんなやり方でも良いんですね。あとテニスのサーブの時も、ミスが多いのを断ち切るために、瞬間禅というか無の境地なった気がすることがあります（笑）」
坊さん「良いですね。生活の中で生かしていただければ！囚われない心、こだわらない、偏らない、もっと広く広く、それが空とか無と言われています」
夏目漱石もこの寺に参禅し、釈宗演老師からの公案を寝ながら考えたと言う。小説「門」の舞台となった。
2年前からやってると、いろんな場面で習慣になってきました。
心身の健康にも良さそう！

この寺は、釈宗演と言う管長がアメリカで禅を初めて紹介し、英語に堪能な弟子の鈴木大拙が世界に広めたと言う臨済宗の寺です。
キリスト教、イスラム教など一神教の限界で対立が深まる中で、仏教やZENの心がますます見直されていく事を！
禅の囚われない心、広く学び積極的に社会と関わる実践重視の考えが多様性社会に有益だと実感できました。
この坊さんは、昨日は埼玉県の両神山に登ってきて、山岳宗教の衰亡を残念がっていました。

坊さん「禅は西洋と東洋の文化が混じり合う中国のウィグルで生まれたので、神仏混合にも合っている。

仏教全般の経典を学ぶけど、特定の経典を重視しません」

また「固定観念を破ること、禅者は破壊者とも言えると思います」

近く、北鎌倉のこの寺の座禅会に、友人と参加する予定です。
以下

「禅とは(同志社大　小原克博教授　youtubeより抜粋)」
日本の禅は鎌倉に起こり、室町で発展した。

二人の禅僧　「栄西と道元」
禅は国際的に最も知られている日本の宗教、ZENは世界の主要都市にZEN　CenterがあるほどでGlobal宗教になる可能性がある。
Apple創設者のスティーブ・ジョブズも大きな影響を受けた。
これには、鈴木大拙の貢献が大きい。「禅と日本文化」岩波新書、「禅とは何か」角川文庫が有名。

禅は中国で起こり、達磨大師は9年間の座禅で瞑想で悟りを得たが手足が無くなった？（ダルマさん）

栄西：
比叡山で天台教学と密教を学ぶ。→天台宗の復興を唱えるが異端として迫害される。朝廷は禅宗を禁止。
1199年鎌倉幕府に招かれ鎌倉へ、公家文化に対抗し、京都の天台密教の建仁寺は純粋な禅寺となる。
臨済禅の特徴は、公案を解くことで真理を体得すること。
→“トンチの一休さん”固定観念を壊す（柔軟性、創造性）
室町時代に京都「五山文化」として栄える。
　

道元：
栄西と同様に比叡山で天台教学、建仁寺で禅を学ぶ。
1243年、金沢で大仏字（のちに永平寺）を開く。ひたすら坐禅し、「正法眼蔵しょうぽうげんぞう」を著す。
曹洞禅は、公案を用いずにひたすら坐禅するのみ。「只管打坐しかんだざ」

禅には特別な経典はなく、坐禅と実践が中心。
鎌倉五山（建長寺、円覚寺、、）より、京都五山（天龍寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺の順）が格上で、
南禅寺は“五山之上”と言われる。