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憲法改正

2022年05月03日 | 政治 経済 社会 憲法
今年の憲法記念日は、ロシアのウクライナ侵略の最中ということで、改憲の動きがこれまでになく強い。
各社の世論調査でも憲法9条をはじめとして改憲に賛同する声が上回ってきた。
プーチンと言う独裁者の暴挙で、世界がこれまでに積み上げてきた努力が踏みにじられようとしている。
近代の戦争で日本人は一体どれだけの人が死んだのか?
日清戦争1.5万人、日露戦争11.8万人、日中-太平洋戦争310万人にも上る。

今年2022年は終戦から77年、明治維新から終戦まで77年とちょうど同じ節目となる。
現憲法は、占領下とは言え第二次世界大戦の残酷とも言える犠牲の上に出来た。とくに三本柱「平和主義、基本的人権、国民主権」は当時の日本人の強い願いであり、再出発への希望であったと思う。
民主主義は、その時の多数派が少数派の意見を踏まえて権力を行使するが、立憲主義は「過去」が未来を拘束するものだと言う。
平和主義は、今や非現実的だと言う声が高まってきたが、戦争を避けると言う声を絶やしてはいけないと思う。
他国の脅威だけではなく、愚かな権力者が戦争を始めてきた過去を忘れないようにしたい。
今国連改革の機運が高まり、核禁止条約も発行され6月には参加国による会議が予定されている。
岸田首相も「被爆国としての橋渡し役」と言うなら、日本もオブザーバー参加して核拡散防止NPTだけでなく、両面から働きかけて行くべきだと思う。
核戦争の危機が迫る中、米マンハッタン計画のオッペンハイマー、ルーズベルト大統領に開発を進言したアインシュタイン、中間子理論の発明者湯川秀樹たちの後悔の念が教訓になる。




*以下は2010年5月4日投稿
昨日5月3日は憲法記念日、63年前のS22年に現憲法が施行された。
新聞の論調は、5/18施行の国民投票法に関連した憲法改正と沖縄密約などに対する「知る権利」としての情報公開法である。
世論も憲法改正期待50%に上り、政局が一段落したら、改憲機運が一気に上昇する気配。
第9条「戦争の放棄」については、自衛権を正当化する方向に向かうかも知れない。
”平和憲法”は大賛成だが、どうもこの憲法の表現は、大戦のみそぎとして強制された感じがする。実際そういう状況で作成されたようだ。
前文を含め、戦後60年以上に亘る国民の平和への行動と実績を、もっと積極的に謳って欲しい。
いずれ、具体的に改憲の議論がわきあがってくることは間違いない。
ただ、この何年かの政権のように、洞察・先見・理念など稚拙なレベルでは国民の総意はまとまらない。ツイッターtwitterという思いつきに精を出す程度の政治家が多いのは残念だ。
その点、大日本帝国憲法や教育勅語は、熟慮・発酵した構想力と格調高い表現はさすがだと思う。(天皇制など方向性に問題はあるが)
GHQの占領下(1951サンフランシスコ条約/日米安保条約まで)に、日本統治の目的で急ぎ作られたものだから主体的なもの(自主憲法)にするのは当然。
平和はもちろん一番大切!しかし何もしないで得られるはずがない。
焦点の第9条:「国際紛争を解決する手段として戦争を放棄すること(理想)」と「自衛の軍隊を持つこと(現実)」の矛盾を、戦後のグローバル世界の現状を踏まえてて解決してほしい。
核戦争は絶対不可、二国間の局地のこぜりあいに際して国益をどう築くか、いろんな意見がある。
≪自分の希望≫
日本の今後の方向として、平和主義、環境、エネルギー大国としてのリーダーシップへの期待がある。
戦争の要因として、環境、エネルギー問題がクロ-ズアップしている。
平和・平和と唱えるだけではなく、積極的にこれらの分野で世界に貢献していくことを関連づけて欲しい。
日本の良さって何だろう?西洋の合理主義、自由と平等、人権、民主主義と言った偉大な理念の前には、我が国の伝統は全くかなわない。
しかし、繊細な情緒・思いやり、”もったいない”の生活習慣と自然との調和、環境・エネルギー関連の技術力、そして唯一の被爆国としての反省と平和への期待は誇れる美徳と言えるのではないか。安倍首相の「美しい日本」の提唱にも、この思いを強く感じる。(彼自身がどの程度深く考えているかは疑わしいが)
自国の問題を領土や対象の拡大で解決できた時代と違い、現在は地球規模で八方塞がりの問題が渦巻いている。大気汚染・温暖化、経済危機、農業問題、石油・森林枯渇etc.etc.
(今、ギリシャの財政危機、ユーロへの信用不安により、急な円高になっているが、それだけ日本の円と経済力への評価が高いということか)
明治の和魂洋才は狭量過ぎた面があり、大正・昭和へと引き継がれ、第2次大戦の一因となったとも言えよう。
反動から、戦後にはアメリカ民主主義をはじめとした「洋魂洋才」にリセットされた。その中で、日本の技術力を中心に”和才”も育って来ている。
この辺でグロ-バルな視点で”和魂”を新しい伝統として位置づけ、国家の理念として仕上げてもらいたい。
憲法改正にあたって,期待することである。

参考)
日本国憲法(S21.11.3公布)で気になること:
1)冒頭に「朕は、日本国民の総意に基いて・・・帝国憲法第73条による帝国議会の議決を経た・・・」
 戦後の混乱の中で、国民が憲法のことを考える余裕があっただろうか?
 そして、大日本帝国憲法(M22.2.11)の改訂手続きで、おざなりに新憲法ができた?
2)前文で、「・・・政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないように・・・」
 この表現は、一方的に戦争犯罪を決めつけているような気がするが?(東京裁判の違法性にもつながる)
 そもそも、恒久的な憲法にこういう類のことを謳いこむものだろうか?

今回の国民投票法の施行(2010.5.18)により、具体的な改正の手続きが整ったことになるので、これからの具体的な議論newsに関心をもっていきたい。

国民投票法と改正の手続き:
1)改正原案の提出」衆院100人以上、参院50人以上のいずれかで提案、憲法審査会で審査
2)先議の議員で可決」議員総数の3分の2以上賛成で可決、もう一方の議員へ
3)改正案の発議」あとの議員で憲法審査会で審査、議員総数の3分の2以上賛成で可決
4)国民投票」発議から60日以後180日以内に実施、有効投票の過半数で成立
 投票権は18歳(但し、選挙権20歳の改正は未)








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