マネジメントの本”もしドラ”がよく売れている。
一昨年から話題になり、すでに150万部を突破、3月からはNHK総合TVで10回に分けてアニメ化される予定だという。
高校野球部の女子マネージャー(AKB48調の軽ぅい女の子)が、ドラッカーの「マネジメント」を読んで、
野球部を改革し、目標の甲子園出場を果たすというストーリー。
それにしても¥1,600以上する本がよく売れたものだ。
表紙のイメージがAKB48みたいな女の子というのも、その理由かも知れない。
著者は若いマスコミ関係者で、AKB48のプロデュースに係わったとか。
彼は、ベストセラーになった理由として、「金やモノだけでは幸せになれない」と現代人が実感しているからでは、と言う。
そして、「一人一人が責任を持って生きる知恵を身につければ、チャンスが切り開かれる、ドラッカーはそれを教えてくれる、とも言う。」
P.F.ドラッカー:スイス生まれのユダヤ人、ナチスに追われアメリカに渡り、GM他のコンサルティングで偉業を為し、”知の巨人””マネジメントの父”と呼ばれている。
つい2005年95歳で亡くなる直前まで、産業界・官界に鋭い観察眼と未来志向のインパクトを与え続けた。
僕にとっても、ドラッカー「マネジメント」は長い付き合いになる。
30代の頃、当時の社長がドラッカーの信奉者で、昇格試験にも出されたこともあり、輪読会などで読み込んだ記憶がある。
その時は、「抄訳」だったが、近版は「エッセンシャル版」となり、少しは分かりやすくなっている。
経営と管理の面で、徹底して真理と正義(Vision とMissionも)を追及する姿勢が感じられ、若い頃の理想を託した感じがする。
当然、現実の会社と仕事は、そうは行かないことが多かったから。
「存在するものは、すでに旧くなりつつある」
「企業の業績を左右する要因は、常に外部にある」
この言葉には、いつも励まされ、勇気と決断を得た。
ドラッカーは、個人の努力が直接社会に認められることが最も好ましい、と考える。
しかし、残念なことに、現代は組織を通して社会とつながることが多い。
ところが、組織は放っておくと非効率で腐敗しやすい。
だから、組織のマネジメントが大切なんだ、と言っていると思う。
実は、閉塞感あふれる日本の組織の一番の問題点は、根強い”オミコシ経営”ではないだろうか。
直接の仕事の現場は、実によくやっていることが多い。ところが、新しい方向を探り、綿密な計画を立て、それに向かって組織を引っ張っていくことが貧弱だ。それが本当の経営者・ミドルの責務だとドラッカーは言っている。
そこには、当然リスクもあるし、強い信念と能力が要求される。
一人一人の努力が、最高に活かされるように組織をマネジメントすること、そこに組織を預かる者の使命がある。
現実には、末端に行くほど、人が道具のように扱われることが多いのではないだろうか。
彼は、特に公共機関のマネジメントに焦点を当て、早くから警鐘を鳴らしている。
今日の政府、自治体をはじめ、相撲界、教育会などの腐敗したとも言える状態を看破していた。
「もしドラ」のアニメ化で、どのくらい掘り下げた内容を描けるか疑問だが、若い世代の関心を集めたことはすばらしい。
追記:2011.6.7
1)4月上旬アニメ10回x各30分放映された。各回の最後に「おまけ」コーナーがあり、各界からドラッカーに影響を受け、仕事と人生の糧となっている事例を紹介
2)さらに、6/4映画封切
3)「もしドラ」250万部突破(2011/4月現在)
4)予備校「早稲田塾」がP.F.ドラッカー短期集中講座を米国で開催。8日間費用60万円「人生の目的を達成するために何が必要か、考える力を学ぶ」
一昨年から話題になり、すでに150万部を突破、3月からはNHK総合TVで10回に分けてアニメ化される予定だという。
高校野球部の女子マネージャー(AKB48調の軽ぅい女の子)が、ドラッカーの「マネジメント」を読んで、
野球部を改革し、目標の甲子園出場を果たすというストーリー。
それにしても¥1,600以上する本がよく売れたものだ。
表紙のイメージがAKB48みたいな女の子というのも、その理由かも知れない。
著者は若いマスコミ関係者で、AKB48のプロデュースに係わったとか。
彼は、ベストセラーになった理由として、「金やモノだけでは幸せになれない」と現代人が実感しているからでは、と言う。
そして、「一人一人が責任を持って生きる知恵を身につければ、チャンスが切り開かれる、ドラッカーはそれを教えてくれる、とも言う。」
P.F.ドラッカー:スイス生まれのユダヤ人、ナチスに追われアメリカに渡り、GM他のコンサルティングで偉業を為し、”知の巨人””マネジメントの父”と呼ばれている。
つい2005年95歳で亡くなる直前まで、産業界・官界に鋭い観察眼と未来志向のインパクトを与え続けた。
僕にとっても、ドラッカー「マネジメント」は長い付き合いになる。
30代の頃、当時の社長がドラッカーの信奉者で、昇格試験にも出されたこともあり、輪読会などで読み込んだ記憶がある。
その時は、「抄訳」だったが、近版は「エッセンシャル版」となり、少しは分かりやすくなっている。
経営と管理の面で、徹底して真理と正義(Vision とMissionも)を追及する姿勢が感じられ、若い頃の理想を託した感じがする。
当然、現実の会社と仕事は、そうは行かないことが多かったから。
「存在するものは、すでに旧くなりつつある」
「企業の業績を左右する要因は、常に外部にある」
この言葉には、いつも励まされ、勇気と決断を得た。
ドラッカーは、個人の努力が直接社会に認められることが最も好ましい、と考える。
しかし、残念なことに、現代は組織を通して社会とつながることが多い。
ところが、組織は放っておくと非効率で腐敗しやすい。
だから、組織のマネジメントが大切なんだ、と言っていると思う。
実は、閉塞感あふれる日本の組織の一番の問題点は、根強い”オミコシ経営”ではないだろうか。
直接の仕事の現場は、実によくやっていることが多い。ところが、新しい方向を探り、綿密な計画を立て、それに向かって組織を引っ張っていくことが貧弱だ。それが本当の経営者・ミドルの責務だとドラッカーは言っている。
そこには、当然リスクもあるし、強い信念と能力が要求される。
一人一人の努力が、最高に活かされるように組織をマネジメントすること、そこに組織を預かる者の使命がある。
現実には、末端に行くほど、人が道具のように扱われることが多いのではないだろうか。
彼は、特に公共機関のマネジメントに焦点を当て、早くから警鐘を鳴らしている。
今日の政府、自治体をはじめ、相撲界、教育会などの腐敗したとも言える状態を看破していた。
「もしドラ」のアニメ化で、どのくらい掘り下げた内容を描けるか疑問だが、若い世代の関心を集めたことはすばらしい。
追記:2011.6.7
1)4月上旬アニメ10回x各30分放映された。各回の最後に「おまけ」コーナーがあり、各界からドラッカーに影響を受け、仕事と人生の糧となっている事例を紹介
2)さらに、6/4映画封切
3)「もしドラ」250万部突破(2011/4月現在)
4)予備校「早稲田塾」がP.F.ドラッカー短期集中講座を米国で開催。8日間費用60万円「人生の目的を達成するために何が必要か、考える力を学ぶ」
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