ご隠居さん:自我や世間の枠にとらわれず、社会の潤滑油となりたいものです。 AI時代は 人間らしい自由な発想がカッコいい

年を重ね、経験を積むにつれ、その時々の思いも変わっていく。その足跡を残しておくために

旅の思い出

2013年03月24日 | 旅 行事
5年ぶりの海外旅行を予定通り終え、昨日無事に帰国。
今回は義妹夫婦との4人での個人旅行とあって、いろんな思い出ができた。
2週間前のパリ初日、時ならぬ雪に見舞われ凱旋門の凍った道を歩いたこと、シャンゼリゼ通りも降りしきる雪で視界不良・・・
帰国して成田からの車窓、満開の桜を眺めながら、異次元の世界から現実に戻ったことを改めて実感した。
パリ、ウイーン、プラハと、それぞれ4日間の旅、ざぁっと思い返す時、一番感慨深いのは、人々とのふれあい、心温まる笑顔だと気づく。
パリの地下鉄で、背負ったリュックの紐のゆるみを直すように、スリに注意!と親切に教えてくれた東洋の女性。
混雑する車内で、玉つきで押されても、ステキな笑顔でやさしく微笑む上品な銀髪の婦人。
「sexial何とか」という雑誌に目を通す僕に、「ウプッ!」といたずらっぽい目で冷やかす店員、いかにもパリジャンヌ・・・
ルーブルで、少しでもぶつかりそうになると、すかさず「パードゥン」と交わす文化。
地下鉄の臭い、汚さ、人種のるつぼ・・・”パリ”は粋と醜悪が同居するというが、奥が深そう。
期待のモンサンミッシェル行きは、御自慢の新幹線TGVで行ったが、モンタルナス駅や車体は薄汚く、やや失望。
でも車窓からの農村風景は、絵葉書のよう!
モンサンミッシェル島内では、入口の老舗レストランで奮発メニュー、壁の有名人の写真を横目に、マスターのサービスが心地よかった。
ウイーンに向かう早朝、パリっ子の宿の主人も見送ってくれ、「自分は、目が「佐藤」さんという日本人に似ていると言われた」と、うれしそうにメガネをとって見せてくれた。なるほど、優しそうな目だ。
”音楽の都”ウイーン、路面電車(トラムといい、街の隅々まで敷設)での帰り、連れと駅名を言いながら迷っていると、見かねた老婦人「○△×・・」とドイツ語で教えてくれる。
すると前の若い女性も「ヨハンシュトラウス・・」と振り向いて合図してくれる。心の触れ合うシーン!
ホテルのフロントの若い女性、パリのホテルの戻し忘れたルームKeyを郵送する依頼、カタコトの英語で何とかOK!
気持ちよく受けてくれ、それからは帰宅する度に、フレンドリーなsmileと共にroomKey を渡してくれる。
”麗しの都”プラハ、プラハ城だけでなく、街中の建物の何と芸術なことか!
壁の彫刻、レリーフ模様、屋根のドーム、尖塔、まるで街全体が歴史的建造物のよう。
みやげ店の呼び込みの若者「トーキョー?ダイスキ」「ガンバレ!」と知っている日本語で話しかけてくれる。
犬と共に道に伏すなど、モノ乞いも多く見られるが、みんな与えられた運命のなかで懸命に生きているんだ。人形店のウィンドウも見ていて飽きない!

プラハの初日、ホテルのフロントで「ダブルbooking」との説明には参ったが、すでに上級のホテルを手配してくれており、
荷物ともども車で移動、部屋まで重いスーツケースを運んでくれる。
翌日、お迎えの車で正式にチェクインした部屋には、お詫びのメッセージと飾り付きのシャンパンとグラス、何とも心温まる”おもてなしの心”、しかも実にスマート!
朝食でも、2m近い若い男性2人がきびきびと手際良くサービスしてくれ、その日の観光にも心おどる気分にさせてくれる。
ホテルとは、部屋や食事というモノだけでなく、快適サービスを提供する場だ、という考えが浸透している。
ビジネスホテルにちょっと毛が生えたような料金で、これほどのサービスができるとは・・・
(ウイーンでの4泊目、プラハでの3泊目は、連泊サービスで無料だった)
旅の思い出も、建造物や芸術品そのもの価値だけでなく、そこで触れ合う人と人との交流が支えになっている、ということを改めて感じる。


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