ご隠居さん:自我や世間の枠にとらわれず、社会の潤滑油となりたいものです。 AI時代は 人間らしい自由な発想がカッコいい

年を重ね、経験を積むにつれ、その時々の思いも変わっていく。その足跡を残しておくために

駅前商店街

2013年06月23日 | 私生活 雑感
今年の春、大型ショッピングセンターがオープン、遅まきながら、食事がてら見学に。
いろんな反対を押し切って 市長公約を保護にしてできたシロモノだ。
県庁所在地だけでなく、全国 あちこちに郊外ショッピングセンターができて、昔からの繁華街がすたれていくのは何ともさびしい。 
予想通り、戦艦のようなコンクリート建物の中に、ブランド店、エステ店、レストラン街など何でもアリ。
さすがに、環境配慮ということで、屋上には太陽光、壁には緑化、LED照明と、最新の設備になっている。

私鉄の駅前商店街は人間味にあふれ どこも個人オーナーが健在だ。
いつも利用する駅の南口の商店街も 200mくらいの両側の店構えをキョロキョロしながら飽きることがない。
北口は 再開発され きれいすぎる街並みになってしまった。
居酒屋、うどんや、ラーメン屋は新旧世代のオーナーの思いが、看板や張り紙に溢れている。
肉屋さんの横の小さな飲み屋さん、いつも「女性募集! OL.主婦、学生歓迎」の張り紙。
多分、年配の夫婦がやっている店のようで、昼間は梅や柿など旬のモノを所狭しと店の前に積み上げて売っている。
冬は石やきいも、日暮れとともに飲み屋に代わる。
どっちかというと やきいも屋さんが似合う夫婦だ。
化粧品店の脇に、どうやって車から出るのか?小さい車がちょこんと何年も収まったまま・・・
イタズラ心からか、ゆとりを感じて心が和む。
手打ちうどんの店先は 四季折々の花がいつも咲き誇っている。
よっぽど花が好きなオーナー? どこで育てているのか これも不思議・・・ 
そのはす向かいの居酒屋さん 
どこから手に入れたのか?石の地蔵さん、いろいろな山野草、お品書きの脇の墨字が目に留まる。
「魂の救済のお店」「分別と対立を超えて 男女共に真理を悟る知恵がお酒の力です」何と味のある言葉!!
さぞ男女の機微に通じた、酸いも甘いも味わい尽くした”おんな”だったオーナー(”お婆”と自己宣言)
いつかのれんをくぐる機会を!
一昨年だったか、「お家に持ち帰り 愛してくださいね ふるさと新潟の苗です」と張り紙と一緒に
野草の苗が置いてあり、一苗我が家にも頂いたことがある。今年もかわいい花を咲かしてくれた。
この商店街のオーナーと通りすがりの人々の思いが「ふるさと商店街」という名前に表れている。

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