気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

子を育てる ・・・ 3.教える

2010-07-18 22:13:57 | Weblog
2010/05/27 撮影



問題は「教える」ことです。


今日の知育偏重の学校教育式に

知識などを頭へつめこむことと解したら

  ・・・ とんでもないことになりますね。


知識をつめこむこともむろん必要ですが

それは「教える」のなかのごく一部を占めるにすぎません。


根本にあるべきは オコナイを教えること

  すなわち 徳育であるべきでしょう。


人の道というものを

小さいときから 小さいなりに教えこみ 実践させていくのです。

そうでないと
 
  全き社会人になることは おぼつかないにちがいありません。


その「教える」も 親が口で説くことももちろんながら

もっと大切なのは
 
  親みずからの実行による感化ということでしょう。


子は親のマネをするものです。

「子は親を映す鏡」とさえ言いますね。


実践による感化教育こそ 根本にあるべきです。



  こさかしく教へなすこそ人の子の

     まこと失うはじめなりけれ


世の教育ママとやらいう人たちに この一首を捧げたい気がします。







子を育てる ・・・ 2.叱る・ほめる

2010-07-18 18:16:04 | Weblog
2010/05/26 撮影  エジプト



叱ることがすぎると 子の心は萎縮するでしょう。


それが少なすぎ 甘やかしすぎると

    心の弱い ワガママな子に育ちます。


「 子煩悩小判もたせて困りけり 」

    という昔の川柳通りになる可能性もあるでしょう。



叱るよりほめるを多くするのは

人本来の性善 そのうちにひそむ神性信じ

       ・・・ これを引き出すためでしょう。


この割合を「3・7」ぐらいにせよ ・・・ と説く人もいます。



ほめられれば

誰でも自信(自己への信頼)が湧き

    生命力がゆたかに発現します。


ただし

ほめることが多すぎ 叱ることが少なすぎると

    自信がなくて ウヌボレが身につきます。

そうすると

    この世を生きてゆくことが大変になります。


ゆえに

叱るとほめるのバランスが大切 ・・・ ということになるわけですね。







子を育てる ・・・ 1. 2・3・5の割合 

2010-07-18 15:29:36 | Weblog
2010/05/26 撮影 エジプト ホテルの窓から



子を育てることは親の義務ですが

それ以前に 本能というものでもあるのでしょう。


それも 動物のばあいとちがい ・・・

体だけでなく 心を育てなくてはなりません。

とりわけて 幼児期の教育やしつけは

「三ッ子の魂 百まで」と俗にいうとおり

  一生の精神面の基礎をつくるものとして重要ですし

思春期の扱いはまたべつの意味でむずかしいし ・・・ 重要ですね。



  可愛くば二ッ叱って三ッほめ

       五ッ教えてよき人にせよ



この教育を「叱る・ほめる・教える」の三つにわけ

  これを2・3・5の割合にせよ ・・・ と説いています。


衆目のみるところ ・・・ まず妥当な線ではないでしょうか。






書(ふみ)読む ・・・ ヒマなし?

2010-07-18 13:52:52 | Weblog
「心の糧(かて)」という言葉があります。


糧とは もともと食糧の意味です。

そういう意味で
 
「良書は心の糧」ということが 古くから言われてきました。



  おりおりに遊ぶ暇(いとま)はある人の

       暇なしとて書(ふみ)読まぬかな

                      (本居宣長)



現代にあてはめていえば

  テレビに呆けるヒマはある

  パチンコも大いにやる

  競馬にもときどきでかける ・・・

そういう人に

「たまには本でも読んだらどうですか」と忠告すると

「イヤー ヒマがないんでネー」と 頭をかきます。


宣長の時代にもそうだったのかと ほほえましくもなります。


本の虫 本の奴隷になることは むろんよくありません。

また

いかがわしい本ばかりに親しむのでは

心の糧どころか ・・・ 心は毒され 汚れるばかりです。






口うるさい ・・・ 日本人

2010-07-18 12:43:37 | Weblog
人間は とかく口うるさいものです。

人のことを アーだコーだと 噂したり 批評したりします。

世界の中でも 日本人はとくに口うるさい ・・・ のだそうです。


なぜこうまで他人のことが気になるのか?

  ・・・ フシギに思うことさえあります。


十人寄れば 気は十色(といろ)。

人間 顔が違うように ・・・ 考えもちがいます。

いろいろな人が いろいろなことを言います。


口うるさい世の中で
それらを気にしていたら ・・・ 何もできなくなってしまいます。


とくに 大きい仕事はできません。

大きい人間の大きな仕事は 大衆の理解をこえているからです。


だから 幕末の志士 坂本竜馬が


  世のなかの人は何とも言はば言え

     わがなすことは我のみぞ知る


とうたったのは、あまりにも自然な述懐であったはずですね。





雨洗風磨 ・・・ 困難・困苦

2010-07-18 11:27:11 | Weblog
中国の文字すなわち漢字は 表意文字であるため

視覚的な美しさがあり かつ 意味が視覚的にとらえられる

  ・・・ そういう特長をもっています。


また

文字であると同時に 英語などにおける単語でもあります。

だから

字数のわりにたくさんの内容を表現することができます。


漢詩でいちばん短いのは 五言絶句(二十字)でしょうが

  内容からいうと 日本の短歌より長い。

だから

短歌や俳句をつくった日本人の感覚からいうと

  これでもウットウシイぐらいです。


しかし 数個の漢字のみの羅列は 美しいし

  日本人の簡潔ごのみにも合うといえます。


雨洗風磨 ・・・ 「ウセン・フウマ」と読んでも

         「雨は洗い 風は磨く」でもよいでしょうね。


誰のコトバか知りませんが ・・・ 意味はいうまでもありますまい。

「雨の日も 風の日も ・・・」というように

「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」とあるように

雨と風は
 
  不愉快なこと 困難や困苦の象徴としてつかわれています。


そういう雨風によって

  自分が洗われまた磨かれる というのでしょう。



含蓄ある言葉ですね ・・・ 。





笑顔よし ・・・ 2.死因

2010-07-18 10:17:28 | Weblog
数年前 ある人が訪ねてきました。

35歳ぐらいの人で 初対面です。


2時間ほど二人きりで話しをしましたが

驚いたことにこの間 いちどたりとも

  ニコリともしません。

  微笑のひとつも洩らしません。

能面のような表情を 終始変えないのです。


なんとまあ ・・・ と感じつつ 別れました。


一年ほどのち

「かれは死にました」 ・・・ という風のうわさが届きました。


さもありなん ・・・ と私には納得がいきました。

病名などはなんでもよいのです。

あれだけ笑わぬ人は

人間的な心をもっていないのであって ・・・ これこそが重病です。

死因もまた そこにあったにちがいないのです。


「花」が咲かぬなら 枯れるほかにない ・・・ のです。





笑顔よし ・・・ 1.人の花

2010-07-18 09:18:52 | Weblog
  笑顔よし人の花とや誰も好く


心は 眼に見えない内面の存在ですが

内面にのみこもっているわけではなく

  形のうえにもあらわれるものです。

すなわち 表情に出るのです。


感情を表にださないのが達人である ともいわれますが

しかし

笑顔だけは大いにつくったほうがよい ・・・ と思います。


笑うことは 人だけの特権であるし

  「拳(こぶし)は笑顔にあたらず」 ともいいます。


それにしても

  この句の 「人の花」はうまい表現ですね~ ・・・ 。






一生童心 ・・・ わらべごころ

2010-07-18 08:21:43 | Weblog
「一生童心」 ・・・

山田徳兵衛という人形研究家が

  ある人への色紙に書かれた言葉だそうです。


偉い人 第一人者となる人 自己のもてる力を出し切る人は

いくつの年になっても

  心の奥に童心(わらべごころ)を持ちつづけているようです。

稚気満々といいたい面をもつ人さえいます。


こういう人は 生命力がすこぶるたくましいものです。

「梅ノ木は ・・・ 種も梅 ・・・」 という

  そのタネを持ちつづけるからでしょうか ・・・ 。


版画の故棟方志功氏のごとき その好例かと思われます。


童心をもつとは 幼稚(オトナになりきれない)とはちがいます。

タネを中核として 年齢どおりの年輪を重ねてゆくのです。


むしろ そのタネを失った人が

  幼稚で 成熟しにくいのかもしれません。



* それにつけても
    生前にお会いした棟方志功氏が懐かしい ・・・ 。





欲の心 ・・・ 2.ないものねだり

2010-07-18 07:12:15 | Weblog
「ほしい ほしい」の欲の心で見ると

まだ手に入っていないものの価値が

  じっさいよりもずっと高くみえる。

いざ 自分の手に入ってみると

  その価値が 思ったほどでなかったことがわかる。


欲が判断をくもらせたのです。


百万円がほしい。

「これだけの大金があったら ・・・ 」 と思う。

じっさいにそれが手に入ったり 使ってみると

「百万円の値うちって このていどのものなのか」 ということになる。

そして 一千万円がほしくなる。


百万円ではなくて 自分の欲心に裏切られるのです。


裏切られたくなかったら

「ないものねだり」の心を捨てる ・・・ ことです。


そうしたら


  折りとれば見しよりうすし紅つつじ ・・・ で


紅は あるがままの濃さに見える ・・・ でしょうね。






欲の心 ・・・ 1.夫婦

2010-07-18 06:14:21 | Weblog
熱烈なる大恋愛のすえ めでたく結婚にゴールインした。


恋愛中は女神のようにも 美の権化のように見えた彼女に

  いろいろな欠点のあることがわかってきた。

エクボに見えていたアバタが アバタのままに見えてきた。

・・・ 女神変じて山の神となる。

「こんな女だったのか」 と後悔しても もうおそい。

離婚する勇気がないから しかたなく諦めの人生をおくる。


女のほうも 同じ気持 同じ言い分である。


こういう夫婦が 世にはいるものです ・・・ 。



  折りとれば見しよりうすし紅つつじ


                    ・・・ です。






うすれゆく人情 ・・・ 2.席をゆずる

2010-07-18 05:13:43 | Weblog
知った仲同士が助けあうぐらい あたりまえのことです。

知らぬ仲でも 助けあわずにはいられません。


そこにこそ 人の奥底の本質がある ・・・ はずです。

その本質が失われつつあるのだとしたら ・・・ ゆゆしき大事です。


バスや地下鉄の中で

老人や 子づれの女性などに席をゆずる人の

             ・・・ いかに少なくなったことか!


自分のことを言ってはナンですが ・・・

私など若いころには そういう人が入ってくると

  ほとんど無意識に 条件反射のように席を立ったものでした。


弱者をいたわる心のない若者たちが

これから年長じて どういう国をつくってくれるのでしょうか?


  責任は 私どもの世代にこそあるのですが ・・・ 。








うすれゆく人情 ・・・ 1.もやい傘

2010-07-18 04:18:46 | Weblog
  夕立や知らぬ人にももやい傘


もやい傘は いわゆる「あいあい傘」のことです。


突然 はげしい夕立がきた。

すぐにはやみそうにない。

傘がなくて困っている人がいた。

見も知らぬ人であるし

  これから二度と会う可能性もあるわけではない。

そういうアカの他人ではあるけれど

  自分だけスタスタと行ってしまう気にはなれない。

「入っていきませんか?」 と声をかけてしまう。


  ・・・ 人情の美しさです。


日本人は 人情のこまやかさにおいて

  世界でもまれなほどの民族であったはずですが ・・・

こういう人情がうすれゆく一方であるのは

  まことに情けない(文字通り!)ことですね ・・・ 。