安藤先生の月刊ブログ 「きらめき」

何気ない毎日に"きらめき"を感じていますか?

本当のこと

2006年11月01日 | 月刊ブログ
 11月の季節のあいさつは、「晩秋」「向寒」「霜降」などを文書の中で使いますが、とてもそのような感じではなく、日中は半そででもいいくらいです。これも、温暖化の影響かな、と思ってしまいます。通勤途中のきんもくせいがとってもいい匂いです。
 このごろは、悲しいニュースばかりが報道されて、ショックを受けているのですが、その大半は、「いじめ」による自殺や、学校関係のトラブルです。同じ教育機関で仕事をしている私たちが、今、何を考え、どのように行動したらいいのか・・・また、みなさんも、周りでいろんなことがおこって、心がゆれているのではないかと心配です。
 最近、「いじめをなくし隊」という本を読みました。その本には、「いじめ」は、いじめられる方も悪いんだと、よく言われますが、絶対にそんなことはない。いじめられた方は、心が傷つき、命まで落とすこともある。しかし、いじめた方は、未成年というだけで、その償いを免除されたり、何も変わることなく元の学校に通い、普通の生活をしている、と書いてありました。 私も、この本を読んで、そのことに改めて気が付きました。本当ですね。命を絶たなければならなかった生徒の夢は消え去り、残された家族は、一生この悲しみを背負って過ごしていかなければなりません。
 「いじめをなくし隊」というのは、ある学校の生徒たちが自ら、休み時間や昼休みに学校内を巡回してそのような動きをいち早く察知して、いじめを生徒の手で撲滅させたというものでした。その学校では、年月を積み重ねて、いじめがひとつもない学校になったそうです。
 みなさんは、毎日生活していく中で、いやなことや苦しいことに直面した時に、どのように対処していっていますか? 友人や家族に相談するのが一番多いでしょう。でも、その時、本当のことを、言えていますか? 本当のことを話してはじめて、気持ちが伝わっていきます。
 自分のこと、すべて洗いざらい話してみましょう。それは、たった一人にでもいいと思います。心をからっぽにできるくらい、全部さらけ出して、心を軽くしたら、また、希望が心の中に入ってきて、光が見えてくると思うんです。
 そして、自分は一人ではない、と強く思うことです。そばにいつも見守ってくれる家族や仲間がいることを忘れないでください。本当のあなたを、本当に心配してくれる人がいることを。
 寒くなっても、心は暖かくやさしい気持ちを持ち続けたいですね。

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