安藤先生の月刊ブログ 「きらめき」

何気ない毎日に"きらめき"を感じていますか?

気づく

2009年02月02日 | 月刊ブログ
 先日、我が家では、節分の豆まきをしました。大きくなった子どもたちは、「さあ、やろう」と言ってもなかなか腰を上げず、子どもの時のように喜んではくれませんでしたが、形だけでも鬼を追い出して、福を呼び込むことができました。
節分の豆まきが終わると、立春を迎え暦の上では春になります。少しずつ寒さが緩み始め、春の気配が忍び入ってくるとされています。そういえば、少しだけ、寒さも和らいだかな、と改めて感じています。春がそこまで来ているようです。
 当校では、1年間の授業が終了し、現在は学年末試験の真只中です。先日の授業最後の日に、学生たちに授業評価のアンケートを書いてもらいました。学生が年間を通して受講した授業に対して、授業の内容と、授業への自己の取り組みを評価するのです。
 学生たちが書いた授業評価は、当校のすべての科目を学んだ後の感想にも繋がり、学生たちの1年間が手に取るようにわかります。
 評価アンケートの最後の感想の欄には、1年間の取り組みに「満足した」と書く人、「まだまだやれたはずだ」と振り返る人とに分かれ、自己評価にも繋がっていきます。
 特に公務員コースの学生は、前期のハードな受験対策授業から一変し、公務員内定後の、社会人として必要なマナーやパソコン、ペン字、文書などのスキルを学んでいきます。これから社会に出るにあたって必要な知識を身につけるためです。
その中で、ペン字の授業のことを感想に書いた学生が多く見られました。美しい字を書くことができるようになった、大人の字を書けるようになった、自分の名前をきれいに書けるようになったのがうれしいと感想を述べていました。
 たとえば、自分が普段何気なく使っている字を改めて見て、そのことに注意を払って美しい字を書くことができるようになるというのは、その人にとっては、大きな成長だと思います。これからは、自分の為ではなく、人の為に字を書かなければならない、という新しい「気づき」と、それに対する改善したいという気持ち、改善のための努力と、その成果を見たときの喜びは、「気づく」という出発点がなければ到達できない感情と結果です。
 これから、進級や卒業をすることで、また新しいことに挑戦をすることになります。そのとき、ちょっとだけ勢いが必要になります。それは、跳び箱を跳ぶときの助走のような感じではないでしょうか。助走は、「気づき」から始まる興味関心、やる気、勇気でしょう。飛ぶときは、もちろん思い切りが必要です。しかし、飛行機が滑走路を滑り大空に向かって飛び立つように、社会という未知の世界に飛び立つために、今、ここで新しい何かに気づいて、できることにチャレンジし、社会人として必要な知識技術・精神力・考え方を身につけておけば、すんなりと快適な空の旅が体験できるのかもしれませんね。
 
 当校では、この後、卒業研究発表会、クラス対抗のスポーツ大会が予定されています。これらの行事を終えると、学生たちが大空へ飛び立つ卒業式です。
 私たちは、そんな学生たちの姿を思い描きながら、卒業式の準備に取りかかる時期でもあります。

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