安藤先生の月刊ブログ 「きらめき」

何気ない毎日に"きらめき"を感じていますか?

ユニバーサルデザイン

2019年05月09日 | 月刊ブログ

 新緑の季節になりました。公園から萌黄色の木々を通して見上げる空は、透き通ったスカイブルーです。新しい元号「令和」も耳に慣れて、この国全体が、新しい未来に向かって羽ばたくかのようです。

 

 長い大型連休が明け、学校では、大卒程度の6月、高卒程度の9月の公務員試験に向けてこれから猛ダッシュをかけていきます。今日も授業で、ぼんやり風の学生たちに、「これから走るよ!しっかりついてきて!」と喝を入れたところでした。

 

 昨年、国会で問題になったことの一つに、公務員障害者雇用の水増しがありました。そのことを受け、年末の12月から、国家公務員一般職で、今までにはなかった障害者枠での追加募集が行われました。それに追随するかのように地方自治体や複数の市町村でも、身体障害以外でも障害者枠での公務員試験が1月に実施されました。

 

 本校では、正規公務員科の初級コース、講座では上級コース、夜間講座を設置していますが、4月の入学時期を過ぎると、夜間講座への問い合わせが増えてきます。学校に行きながら、仕事をしながら、公務員を目指す方の拠り所として、この学校を使っていただければ嬉しい限りです。

 本校夜間講座には、結婚されてお子さんがいらっしゃる方や、市役所でアルバイトをしながら行政職を目指す方、もちろん現役の高校生、大学生の方々が今年の公務員試験合格を目指して、頑張っています。

 

 そのような中、障害を持った方のお問い合わせや、実際に入校して勉強を始めている方々もいます。広く様々な障害を受け入れるという行政の方針で、これからの長い仕事人生に光を見出した人も少なくはないはずです。

 心の優しさや思いやりの気持ちから、すべての人を個人として尊重する「ユニバーサルデザイン」の考え方は、もうすでに定着しているはずですが、一様に生活し、勉強をし、仕事に就くには、相当の努力が必要なのは想像に難くないことです。

 ある受講者の方は、これからは障害があることをプラスに考えて挑戦していくと、明るく私に話してくれました。

 

 私たちの学校は、それぞれの方が様々な環境を乗り越えて、夢を実現させていくことができるようサポートすることが使命と考えています。学生や受講生の話を聞いたり、立ち止まった時、背中を押してあげたり、ちょっと休憩を取ってもらえるような場所でありたいと思っています。

 時々、外部の方から、進路についてのご相談を受けることもあります。この学校に相談しようと思ってもらえたことに感謝をしたいと思います。これこそが、この学校がこの場所で存続している存在意義なのかと嬉しく思います。

 

 退位された前天皇は、日々の公務を通して「象徴」としての天皇像を作り上げてきました。30年間の一つ一つの行動や思いが、国民に浸透し理解されていったのだと、その弛まぬご努力に敬服の念を抱かざるを得ません。

 私たちも、日常の行動で、私たちの願いを学生や受講者の方々に届けていければと思います。

 

 先月は、もう10年以上も前の卒業生の結婚式に参列しました。ヨットハーバーのある海に面した開放感のある会場は、絶好のロケーションでした。真っ青な空と海に負けないくらいの、清々しい満面の笑みに、胸が一杯になりました。声を掛けてくれたことに感謝しながら春の一日を幸せな気分で過ごすことができました。

 

 今月の写真は、ブラウニーというチューリップです。豪華な八重咲で、色もブラウン地にオレンジが混ざった珍しい花色です。そう言えばハウステンボスのチューリップ祭りも今月いっぱいですね。

 

 Photo by mizutani

 

 

 


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