安藤先生の月刊ブログ 「きらめき」

何気ない毎日に"きらめき"を感じていますか?

動き出す力

2013年07月11日 | 月刊ブログ
 いつの間にか梅雨があけて、夏真っ盛りになりました。実家の庭のあじさいは、薄紫と濃い紫とのコラボレーションで静かに優しく季節を主張しています。
 通っているサークルでは、ウチで取れましたと、大きくて立派な枇杷をいただきました。食べるのがもったいないようなみずみずしい枇杷を、ありがたく次の日にいただきました。甘くてとってもおいしい初夏の味でした。

 最近は、高校からの依頼で公務員のガイダンスにあちこちと出かけています。先日は、長崎県西海市の西端の大島にある高校に行っていきました。佐世保から西海橋経由で1時間くらいかかります。海に面した道路や大村湾からの唯一の出口、航路にかかる長さ300mの中路式アーチ橋から見る自然の景観は、ほんとに絶景です。一人で運転していても「わー、きれい!」と思わず発してしまいます。
 大島の高校に時間より早く着いたので、高校を通り過ぎて崎戸の辺りまで行くと、なんとその海の色の美しいことか・・・。浅瀬にはブルーの濃淡が絵画のように流れて、その透明感は空の水色とはまた対照的でした。

 高校の教室からも海を眺めることができて、こんな環境で勉強することができる生徒は、心ものびのびと大らかだろうと思っていると、そのとおり、生徒たちは「久しぶりです。」とにこやかに教室に入ってきました。以前私の話を聞いたことのある生徒だったようで、私の顔を覚えてくれていたのです。たぶん1年くらい前だったと思うのですが。そして、その生徒は、「先生は、公務員試験に合格するためには、まずは学校の勉強をしっかりやりなさい、と言われました。」その言葉に、なお驚きと同時に喜びで心がいっぱいになりました。
 年間、県北のほとんどの高校で公務員のガイダンスをさせてもらっているのですが、その時の、私の話を覚えてくれていて、心に留めてくれているなんて、本当に、今自分がやっている仕事が、少しでも誰かの役に立てていることが、私の仕事へのエネルギーになっていることを、改めて感じます。

 人が行動を起こすとき、エネルギーが必要です。静止しているものを動かすときに力がいるのです。そしてその動きは何もしなければ、摩擦がなければ「慣性の法則」に則って動き続けることになります。
 大事なことは、その動き始める時の力です。例えば、その人自身のかなえたい夢であったり、周りから「あなたならできる」という承認や励まし、誰かのため、何かのためという目的から、また、「頑張ってみよう」という決意、などがその力になるのでしょう。
 私が学生時代あまり得意ではなかった物理で、そんな私でも知っているニュートンが、物体は、エネルギーが与えられない限り。勝手に動き始めることができない。と言っています。そして、動いている物体は力を与えられると速さを増して行くのです。
 または、「摩擦」によってその動きが止まることもあります。「摩擦」は自分の心の中にある諦めや弱さや誘惑であったり、または、物理的な体力であったり、不可抗力の何かであったりするのかもしれません。
 
 とにかく、今は、動くことが大切です。止まってなんていられないのです。私も、この学校の学生も、あと2か月後に始まる公務員試験を受ける人たちも。
 エネルギーは、モチベーションと似ています。今一度、この時期に「さあ、本気で頑張るよ!」とエネルギーを注入して、自分のかなえたい夢に向かってモチベーション高く動いていきましょう。
 本校で頑張っている高卒認定の講座生も、来月に迫った試験に向けて、ラストスパートがかかりました。
 今、この学校には、若いエネルギーがいっぱいです。目標に向かって頑張る「力」が満ち溢れています。
 それぞれの夢がかなうよう、私も私にできることで精一杯応援していきたいです。
 
Photo by mizutani

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