入道雲がにょきにょきと盛り上がって夏まっさかりです。
今月の写真は、8月の花、ひまわり。
誇らしげに堂々と、これまでのうっとおしい梅雨を吹き飛ばすかのように、大きな花を咲かせています。なんとも頼もしい、そして美しい花です。
みんながゆっくり夏季休暇を取っているこの時期ですが、受験生にとっては苦しい時期でもあります。公務員試験、大学入試、また就職試験でも、目標の合格めざして、暑さに負けずがんばっています。
先日、NHKの「みんなのうた」が50周年を迎えるということで、特別番組が組まれていました。
私自身の子供のころや、母親になっていから子供と一緒に聞いたたくさんの曲を思い出します。
「およげタイ焼きくん」や「ドナドナ」、後に大ヒットした「大きな古時計」など数々の名曲を、世の中に送り出してきました。
一曲ごとにその当時のことや、子供の成長の過程がよみがえってきます。
1961(昭和36)年4月に始まった5分間のミニ音楽番組「みんなのうた」。世の中はちょうど、ソ連の宇宙飛行士ガガーリンによる人類初の宇宙飛行に沸いていたころです。第1回の放送は「おお牧場はみどり」で、のちに、この曲は音楽の教科書にも載るようになりました。以来、およそ半世紀の間で1300曲以上の歌がこの番組で紹介されたそうです。
有名な人もこの曲を歌っていて、当時は曲と映像に惹かれて見ていましたが、今思うと石原裕次郎さんや、タモリさん、SMAP、堺正章さんなど錚々たる方々が歌っていたということも驚きです。
私が一番好きだったのは、「南の島のハメハメハ大王」。アニメもとっても楽しくて、いつも一緒に歌っていました。子供たちが今でも覚えているのは、「ありがとうさようなら」だそうです。
番組では、ただ楽しく聞いていた曲が、長男の幼稚園の卒園式で「思い出のアルバム」を歌ったときには、それまでの日々が巡ってきて感動して涙がこぼれました。
季節ごとに曲目が変わり「ちいさい秋みつけた」は心に染みる歌声でした。
同じ番組が、このように半世紀も続いていくことに感心してしまいます。そこには時代に応じた選曲やその曲に合わせた動画が工夫されていて、その時代を一生懸命に生きていた人々に共感されていったのですね。消費税3%が導入された年に「一円玉の旅ガラス」という曲が歌われていたのも、1円の大切さをみんなが痛感していたころだからこそ受け入れられたのでしょう。
そこにはやっぱり見る人聴く人のウォンツが反映されています。
何を求めているのだろう。どうしたら喜んでもらえるのだろう。役に立つことはないのかな。制作者はいつも思考をめぐらしていたのではないかと思います。
周りの人に支持されるということは、そこに弛まぬ努力があり、張り巡らされたアンテナがあってのことなのかも知れません。
そして、人の記憶に残るということも、そこに他にはない魅力があってのことなのだと思います。
私たちも、多くの人にではなくてもいい、一部の人にだけでもいつまでも記憶に残れる人になりたいなと思います。
人とのかかわりはそのかかわった時間ではなく、どれだけ深くかかわったかで、影響を受けたり、与えたりして、その人の記憶にずっとずっと残ることができるのではないでしょうか。
この学校で学んでいる学生たちにとって、ここでの時間は、きっと深くて濃くて、喜んだり苦しんだりして、夢を勝ち取っていく、人生のターニングポイントなのかもしれません。だからこそ、ひとり一人の記憶にいつまでの残ってくれているのではないでしょうか。
記憶に残る・・・そんな人になりたいな、と最近、思っています。
この夏休みにも、たくさんの卒業生が元気な顔で帰ってきてくれることと、今から楽しみです。
photo by mizutani
今月の写真は、8月の花、ひまわり。
誇らしげに堂々と、これまでのうっとおしい梅雨を吹き飛ばすかのように、大きな花を咲かせています。なんとも頼もしい、そして美しい花です。
みんながゆっくり夏季休暇を取っているこの時期ですが、受験生にとっては苦しい時期でもあります。公務員試験、大学入試、また就職試験でも、目標の合格めざして、暑さに負けずがんばっています。
先日、NHKの「みんなのうた」が50周年を迎えるということで、特別番組が組まれていました。
私自身の子供のころや、母親になっていから子供と一緒に聞いたたくさんの曲を思い出します。
「およげタイ焼きくん」や「ドナドナ」、後に大ヒットした「大きな古時計」など数々の名曲を、世の中に送り出してきました。
一曲ごとにその当時のことや、子供の成長の過程がよみがえってきます。
1961(昭和36)年4月に始まった5分間のミニ音楽番組「みんなのうた」。世の中はちょうど、ソ連の宇宙飛行士ガガーリンによる人類初の宇宙飛行に沸いていたころです。第1回の放送は「おお牧場はみどり」で、のちに、この曲は音楽の教科書にも載るようになりました。以来、およそ半世紀の間で1300曲以上の歌がこの番組で紹介されたそうです。
有名な人もこの曲を歌っていて、当時は曲と映像に惹かれて見ていましたが、今思うと石原裕次郎さんや、タモリさん、SMAP、堺正章さんなど錚々たる方々が歌っていたということも驚きです。
私が一番好きだったのは、「南の島のハメハメハ大王」。アニメもとっても楽しくて、いつも一緒に歌っていました。子供たちが今でも覚えているのは、「ありがとうさようなら」だそうです。
番組では、ただ楽しく聞いていた曲が、長男の幼稚園の卒園式で「思い出のアルバム」を歌ったときには、それまでの日々が巡ってきて感動して涙がこぼれました。
季節ごとに曲目が変わり「ちいさい秋みつけた」は心に染みる歌声でした。
同じ番組が、このように半世紀も続いていくことに感心してしまいます。そこには時代に応じた選曲やその曲に合わせた動画が工夫されていて、その時代を一生懸命に生きていた人々に共感されていったのですね。消費税3%が導入された年に「一円玉の旅ガラス」という曲が歌われていたのも、1円の大切さをみんなが痛感していたころだからこそ受け入れられたのでしょう。
そこにはやっぱり見る人聴く人のウォンツが反映されています。
何を求めているのだろう。どうしたら喜んでもらえるのだろう。役に立つことはないのかな。制作者はいつも思考をめぐらしていたのではないかと思います。
周りの人に支持されるということは、そこに弛まぬ努力があり、張り巡らされたアンテナがあってのことなのかも知れません。
そして、人の記憶に残るということも、そこに他にはない魅力があってのことなのだと思います。
私たちも、多くの人にではなくてもいい、一部の人にだけでもいつまでも記憶に残れる人になりたいなと思います。
人とのかかわりはそのかかわった時間ではなく、どれだけ深くかかわったかで、影響を受けたり、与えたりして、その人の記憶にずっとずっと残ることができるのではないでしょうか。
この学校で学んでいる学生たちにとって、ここでの時間は、きっと深くて濃くて、喜んだり苦しんだりして、夢を勝ち取っていく、人生のターニングポイントなのかもしれません。だからこそ、ひとり一人の記憶にいつまでの残ってくれているのではないでしょうか。
記憶に残る・・・そんな人になりたいな、と最近、思っています。
この夏休みにも、たくさんの卒業生が元気な顔で帰ってきてくれることと、今から楽しみです。
photo by mizutani