残暑お見舞い申し上げます。
今年は、梅雨入りが遅くて水不足の心配をしていましたが、大きな台風が2度も襲来し不安な時間を過ごすことになりました。本校でも被害はなかったものの、夏期講座中で外部からの受講生が多数通って来ていたこともあり、休校やそれに伴う振替え授業などで、学校は急遽の判断を余儀なくされました。そのような時の、学校全体のリスク管理やコンプライアンスについて、考えるきっかけにもなりました。
台風が去り、お盆が過ぎた後は、気温も少しだけ下がり、その日差しや時々吹く風に、数日前とは少し違った様子に、時間の経過を感じます。
今年も、お盆休みを利用してたくさんの卒業生が、元気な顔を見せに学校に寄ってくれました。どの卒業生も自信に満ちた笑顔で、お土産なども持ってきてくれたりして、すっかり大人の顔をしていました。
社会人になって4,5年を経過したある男性は、がっちりとした体になって、1年ぶりに来てくれました。部署が変わって今は仕事がとても面白いと、仕事のことをいろいろと話してくれました。上司の期待を肌で感じることができるし、新しい仕事もたくさん経験することができていて、そのグループのリーダーを任されているというのです。そのやる気は、後輩ができてから大きく変わったのだそうです。1年目も頑張ったけれど、振り返ると、その何倍も今頑張っている自分がいて、後輩を成長させたいと思うようになったとも言っていました。自分のことで精一杯だった頃と比べると、その成長した姿を、自分自身でも感じているようでした。
先日、市内の式場で甥の結婚式がありました。もちろん私たち家族は久しぶりに全員揃って、参列することになりました。当日式場に早めに到着し控室で待っていると、手際よく動いている数名のスタッフがいました。その中に、あら、ウチの学生じゃないかしら、と思って声を掛けると、彼女はびっくりして、ここでアルバイトをしているんです、と照れたように笑顔で応えてくれました。
この挙式の担当だったようで、来賓の出迎え、ドリンクの接待、チャペルへの案内など、正社員と見分けがつかないほどテキパキと対応していました。披露宴が始まってからは、会場内で、笑顔でテーブルのお世話をしているのを遠目で見ることができました。人生で最高の一日を迎える新郎新婦の大切な披露の宴を、盛り上げようとするスタッフの方々に交じって、同じように対応できる力は、素晴らしいと思いました。
実は、彼女はすでに公務員試験を一つ突破していて、私も面接練習を一度行っていました。その時の印象から、たぶん合格できるだろうと思っていましたが、その日の彼女のスムーズな動きや、応対の時の笑顔を見て、やはりこの人は合格できるだけのものを持っている、と改めて思いました。持って生まれたものも十分にありますが、時と場所、相手に合わせた振る舞いは、相手を思いやる気持ちを加えて、その人の考え方と行動によるものです。また、それを表に出すことができる表現力でもあります。アルバイトの経験でさらに成長できたのではないでしょうか。
学校では、学生たちの夏期特別授業も終盤を迎えています。外部からの夏期講座も今週が最後のグループとなります。
今回の夏期講座は、たくさんの人に利用してもらうために、4週一括ではなく、週ごとに申し込みができるようにして、それぞれの都合で受講できるようにしました。そのおかげでたくさんの高校生や一般の方にも参加していただき、この地域の公務員を目指す方々の、微力ながら力になることができたのではないかと思います。受講生も皆必死で取り組んでくれました。そこには、夢実現のためのパワーを感じることができました。私たちも、その努力に応えるべく、2次試験の面接練習を無料で受けることができるよう案内をしました。最終内定まで勝ち取ってくれるよう願っています。
これから、学校では、本番に向けてラストスパートを掛けます。学生、外部かかわらず、全員が公務員になるという夢を実現できるよう、私たちもこれまで蓄えたパワーを使って、まだまだサポートしていきます!
今月の花は、「ホワイトレースフラワー」。繊細な小花がふんわりと集まって咲く姿が豪華なレースのように見えることにちなみます。花言葉の「可憐な心」や「細やかな愛情」は、かわいらしく清楚で繊細な花姿に由来するといわれます。私も、夏らしいレースのブラウスを着たくなりました。
photo by mizutani