いつの間にか、半そでの装いになって、夏を迎える準備が整いました。
梅雨入りのニュースは流れていますが、ただ湿度の変化でそれが近いことを感じるだけです。
山々は、新緑の黄緑色から少し濃さを増し、みずみずしく栄えています。
先日、佐世保校では、初中級全員で市民大清掃に参加をしました。集合場所の佐世保市役所では、市長の挨拶があり、公務員をめざす学生たちは、憧れの眼差しででそのお話を聞いていました。
参加している人たちは、地域の団体、市役所関係の方々、または、小さな子供の手を引いているお父さんやお母さん、高齢の方、そして当校からは50人ほどの20歳前後の学生が、参加をしていました。
国道と平行して流れる佐世保川の沿道を、赤いお揃いのポロシャツの人、水色の「IBA」の帽子をかぶった学生たちが空き缶を拾ったり、雑草を取りながらアルバカーキ橋まで行きました。
アルバカーキ橋を渡ると、緑あふれる公園とその奥には、米軍の施設があります。アルバカーキは、アメリカにある佐世保の姉妹都市の名前です。
学生たちは自分が捨てたものではないゴミやタバコの吸殻を拾い、歩いてきた道がきれいになっているのを見て、きっと満足したのではないかと思います。日曜日早朝でしたが、いい汗をかいていました。
先日、神職の方の祝詞を拝聴する機会があり、祝詞の言葉回し、表現や内容に、日本神話で聞いた言葉がいくつも出てきました。
そういえば、幼いころ、就寝前に父に読んでもらった日本神話の本の中に、「因幡の白兎」という話がありました。私は、その灰色がかった本の色や、うさぎの挿絵がなんとも気味が悪く、その本をあんまり好きではありませんでしたが、父はよくその本を手に取って私に見せてくれていました。
「因幡の白兎」の話は、昔、だいこくさま(大国主の命)という神様がいて、そのたくさんの兄弟と因幡の国の美しいお姫様に会いに行くというところから始まります。だいこくさまは、家来のように大きな袋を持たされ一番後ろからついていっていました。
兄弟が因幡に掛かったときに、自分の姑息で欺いた行動でワニから体の皮を剥がされて泣いている一匹のうさぎを見つけました。
兄弟たちは、なお意地悪をして、海水を浴びて風に当たるといいよとうそをつきました。
うさぎが前よりももっと苦しんでいるところに、最後に通っただいこくさまが、かわいそうにと、体を真水で洗って蒲(かば)の花の上に寝転ぶように言いました。
うさぎは言うとおりにすると、みるみる毛が生えてきてすっかり元のしろうさぎになった、というお話です。
だいこくさまが、因幡に最後に到着すると、姫様は結婚の相手に、だいこくさまを選ばれたということでした。
嘘をつくと必ず自分に返ってくること、心優しい人は報われるということを伝えたお話です。
この話は、『古事記』に記されているということで、内容にはいろいろな解釈があるそうです。神話は正確な史実ではありませんが、古来からの日本人の考え方や民族性を表していると言われています。
6月は、平安時代から12月とともに、晦日に、身体や心(精神)に滞った罪や穢れを祓うときで、『徒然草』にも「水無月祓え」としるされているとか。
先日のボランティア活動で、学生たちは心が少しだけ洗われたようでした。「水無月祓え」ができました。
薫風の名残りで、吹く風はまださわやかです。
これからまた、佐世保校では、公務員本試験に向けて走ります!
今月の花は、クレマチス。花言葉は、精神的な美しさ。薄紫がとても清楚です。
photo by mizutani
梅雨入りのニュースは流れていますが、ただ湿度の変化でそれが近いことを感じるだけです。
山々は、新緑の黄緑色から少し濃さを増し、みずみずしく栄えています。
先日、佐世保校では、初中級全員で市民大清掃に参加をしました。集合場所の佐世保市役所では、市長の挨拶があり、公務員をめざす学生たちは、憧れの眼差しででそのお話を聞いていました。
参加している人たちは、地域の団体、市役所関係の方々、または、小さな子供の手を引いているお父さんやお母さん、高齢の方、そして当校からは50人ほどの20歳前後の学生が、参加をしていました。
国道と平行して流れる佐世保川の沿道を、赤いお揃いのポロシャツの人、水色の「IBA」の帽子をかぶった学生たちが空き缶を拾ったり、雑草を取りながらアルバカーキ橋まで行きました。
アルバカーキ橋を渡ると、緑あふれる公園とその奥には、米軍の施設があります。アルバカーキは、アメリカにある佐世保の姉妹都市の名前です。
学生たちは自分が捨てたものではないゴミやタバコの吸殻を拾い、歩いてきた道がきれいになっているのを見て、きっと満足したのではないかと思います。日曜日早朝でしたが、いい汗をかいていました。
先日、神職の方の祝詞を拝聴する機会があり、祝詞の言葉回し、表現や内容に、日本神話で聞いた言葉がいくつも出てきました。
そういえば、幼いころ、就寝前に父に読んでもらった日本神話の本の中に、「因幡の白兎」という話がありました。私は、その灰色がかった本の色や、うさぎの挿絵がなんとも気味が悪く、その本をあんまり好きではありませんでしたが、父はよくその本を手に取って私に見せてくれていました。
「因幡の白兎」の話は、昔、だいこくさま(大国主の命)という神様がいて、そのたくさんの兄弟と因幡の国の美しいお姫様に会いに行くというところから始まります。だいこくさまは、家来のように大きな袋を持たされ一番後ろからついていっていました。
兄弟が因幡に掛かったときに、自分の姑息で欺いた行動でワニから体の皮を剥がされて泣いている一匹のうさぎを見つけました。
兄弟たちは、なお意地悪をして、海水を浴びて風に当たるといいよとうそをつきました。
うさぎが前よりももっと苦しんでいるところに、最後に通っただいこくさまが、かわいそうにと、体を真水で洗って蒲(かば)の花の上に寝転ぶように言いました。
うさぎは言うとおりにすると、みるみる毛が生えてきてすっかり元のしろうさぎになった、というお話です。
だいこくさまが、因幡に最後に到着すると、姫様は結婚の相手に、だいこくさまを選ばれたということでした。
嘘をつくと必ず自分に返ってくること、心優しい人は報われるということを伝えたお話です。
この話は、『古事記』に記されているということで、内容にはいろいろな解釈があるそうです。神話は正確な史実ではありませんが、古来からの日本人の考え方や民族性を表していると言われています。
6月は、平安時代から12月とともに、晦日に、身体や心(精神)に滞った罪や穢れを祓うときで、『徒然草』にも「水無月祓え」としるされているとか。
先日のボランティア活動で、学生たちは心が少しだけ洗われたようでした。「水無月祓え」ができました。
薫風の名残りで、吹く風はまださわやかです。
これからまた、佐世保校では、公務員本試験に向けて走ります!
今月の花は、クレマチス。花言葉は、精神的な美しさ。薄紫がとても清楚です。
photo by mizutani