安藤先生の月刊ブログ 「きらめき」

何気ない毎日に"きらめき"を感じていますか?

ONE TEAM(ワン チーム)

2019年12月18日 | 月刊ブログ

 今年も島瀬公園のクリスマスイルミネーションは、見る人をウキウキと心弾ませてくれます。12月になり、あと数日で今年も終わってしまうことに、そのことを本当のこととして信じたくないという気持ちです。

 この時期になると、1年を振り返るテレビの番組が放送され、いやおうなしに1年の終わりを実感せざるを得ません。

 この1年を振り返ってみると、各地での自然災害や交通事故による死傷者が出たことには、その被害にあった方々に掛ける言葉もありません。

 私自身は、大した災いや争いごともなく平穏無事に過ごせたことに改めて感謝をしたいと思います。穏やかな日々が送れたことには、自分の力だけでなく、周りからの支えがあったからこそだと思います。

 仕事や家事に追われる毎日ですが、自分自身、社会人として必要とされる体調管理がうまくいかず、ふた月近く気管支炎を患っていました。冗談のように「声は私の商売道具なのに」と、心配してくれる学校のお掃除の方と、力なく笑って話したりしていました。確実に年齢とともに体力の衰えを実感する今日この頃です。

 

 先日は、県北の高校へ、今年最後の公務員ガイダンスに行ってきました。車を走らせながら、季節ごとに変わる自然の風景を見るのは、この仕事の楽しみでもあります。暖冬のせいか、まだ紅葉が進んでおらず、深い緑の山中にところどころ黄色や赤が見えるくらいです。

 しかし、水面は明らかに冬の色をしています。鏡面のように水は動かず、暗くて深い緑色です。空を見上げれば、冬でも晴れた日は空気が澄んでいて、高い空に浮かぶわた雲は他の季節より美しく感じます。その対照的な様相も新しい発見のようで、心は弾んできました。

 

 今年の話題では、ここ長崎にゆかりの深い「ローマ教皇フランシスコの来日」が第一に挙げられます。

 世界史の授業では、中世近代ヨーロッパ史に登場する「ローマ教皇」は、時代を大きく動かしてきた権力者でもありました。現在も、世界13億人のカトリック信者の頂点に座するローマ教皇は、信者にとっては、言わば神同様の存在であるに違いないでしょう。

 ローマ・カトリック教会の教皇として38年ぶりに日本を訪れたフランシスコ教皇は82歳。史上初の南米のアルゼンチン出身で2013年に教皇に選出されました。
 リベラルで、貧しい人に積極的に寄り添おうとする姿勢は、世界中の信者から支持を得ています。若い頃、ザビエルが布教し隠れキリシタンとして禁教弾圧の中、信仰を守り続けた日本へ、宣教師としての派遣を希望しましたが、病気のため実現せず、念願がかなっての今回の訪日だったそうです。

 フランシスコ教皇は、11月26日、4日間のハードなスケジュールを終え、帰国の途に着きました。あたかも「ロックスター」のようなそのカリスマ性を各地で発揮し、柔和な表情や優しい語り口で、訪問先の信者や市民を魅了し、熱烈な歓迎を受けました。教皇はひたすらに、「核兵器なき世界」に向けてすべての人が「一致団結」することを、メッセージとして説いていきました。

 教皇は滞在中、東日本大震災の被災者や若者らとも積極的に対話の時間を設けました。「すべての命を守るため」という来日テーマは、環境問題から日本のいじめ問題にまで広げられました。

 26日午前、東京都内の「イエズス会」が設立したと言われる上智大学で行った訪日最後の演説で、次世代を担う若者に呼び掛けました。「言葉と行動が偽りであることが少なくないこの時代に、必要とされる誠実な人間になってほしい」と。

 ローマ教皇が説いたいくつもの言葉が、心に突き刺さります。唯一の被爆国の私たちは、これからどう行動すればよいのかということについても考えさせられます。

 

 年末になると恒例の流行語大賞が発表されます。今年は、ラグビーW杯が日本で開催され、大きな感動をもらいました。その日本代表チームキャプテン兼コーチの言葉「ONE TEAM」でした。日本代表として活躍している日本チームを応援しているときは、みんな「ONE TEAM」だったに違いありません。この受賞は、仕事でもスポーツでも同じ目標に向かって行動するときは、皆の心が一つになって、「ONE TEAM」になってほしいという願いもこもっているのかもしれません。

 

 学校では、今年度公務員試験の最終結果がまだ出揃っておらず、まだ年明け1月に実施される試験もあり、学校全体は落ち着かない状態です。

 内定を掴んだ学生たちは、社会人になるためのビジネスマナーなどを真剣に学んでいます。来年受験の1年生は、前期の復習を徹底して行い、苦手科目の克服を行っています。

 合否の発表後は、明暗がはっきりと分かれてしまうという、一見残酷な状況となりましたが、今、大事なのは、切り替えを早くして、次に向けて取り掛かることです。私たち職員が「ONE TEAM」となって学生たちを支援できたかどうかの指標として、今年度の最終合格率がもう間もなく出てきます。

 

 写真は、赤に緑のクリスマスカラーが鮮やかなサボテン。ちょうどクリスマスの時期に咲くことから「クリスマスカクタス」と呼ばれているブラジル原産のシャコバサボテンです。

 やはり、クリスマスは、明るく楽しく、私たちを「くる年」へ繋いでくれています。

photo by mizutani

 

 


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