![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/a6/20585d62f7003e6ddc48599b2df6db9e.jpg)
公園のそばのきんもくせいの甘い香りにも慣れて、秋が過ぎて行こうとしています。
佐世保校では、公務員1次試験の発表がぞくぞくと届いています。夏の直前対策の講座に来ていた高校生たちも合格の報告に来てくれています。面接の練習や作文の添削も積極的に申し込んで、後期授業が始まったこともあり、学校はにぎやかです。最終合格まであと一息。がんばってほしいです。
佐世保市には、市民の手による市民大学があります。この「夢大学」は、もう21年目を迎えているそうです。毎年度、定員2千名の枠に2倍近い申し込みがあり、佐世保市民が文化を欲する意欲みたいなものを感じます。こんな地方にいて、日本を代表するトップランナーの講義を聞くことができる、まさに夢のような大学です。日々の忙しさ、単調な毎日に、月に1度、驚きや発見、感動や喜びを与えてもらっています。
10月の夢大学では、放送ジャーナリストの杉山邦博さんがご講演になり、82歳の
ご高齢とは思えない、はつらつとしたお声と、アクティブな身のこなし、洗練されたお話にはつい引き込まれてしまいました。相撲の中継が長かったとお話になりましたが、スポーツアナの時代には数々の道を極めたアスリートの取材もなさったそうです。杉山氏のお話の中で、心に残る言葉がありました。
オリンピックで金メダルを受賞した高橋尚子選手を取材したときのこと。帰国したとき新聞記者からの質問に、「今は通過点です。これから女性では未踏の2時間20分を切る記録を出すことが課題です。」と言ったそうです。大リーグで活躍中のイチロー選手。初年度200本安打を記録したとき、記者の賛辞のインタビューに、「まだ1年目です。通過点に過ぎません」と答えたそうです。
私たちにとっては、その頂点を極めた記録や功績に、大きな賛辞と拍手を送りたいのですが、彼らがそのように「通過点」として捕らえていることに、凡人である私は、改めて彼らの人間的大きさに触れたような気がします。
ともすれば、ひとつの結果に酔いしれてしまうこともしばしばです。しかし、そのままであれば、それ以上の記録、いえ、その記録を維持することすらできなくなるということを、彼らは「己を見つめ、自分を高めること」で熟知しているのでしょう。
言い換えれば、長い人生の途中の、失敗や挫折も「通過点」に過ぎないということを自分で理解していれば、その後の人生はいくらでもやり直すことができます。
アナウンサー人生を全うされてきた杉山氏は、90分の時間をフルに使って、わかりやすい口調で、「自分に克つ」「自分を高める」ことを教えてくれました。
この学校も、学生たちにとっては、ひとつの通過点に過ぎません。ここでの短い期間を長いこれからの社会人としての人生に、どのように活かしてくれるでしょうか。学んだことが身について、社会人として活躍してくれることが、私たちの喜びです。また、ここでがんばったことが、これからの人生に自信としてつながっていければ、いいですね。
長崎校では、先日、全員の就職先が決まりました。ブライダルプランナーと葬祭ディレクターになるための勉強を続けてきましたが、その専門性と同じくらい大切な「社会人として仕事をする」ということを長期の実習を通して学んでくれたことでしょう。働く先は様々ですが、この学校を通過してきた時間と頑張った自分を忘れないでほしいと思います。
そして、さらに今の自分を追い越す努力と意欲を持ち続けてほしいと思います。
先日は、長崎校の入学試験が行われました。面接での、この学校を選んでくれた理由や自己PRにそれぞれの思いを感じて、志望した人全員がこの学校で過ごす時間をよかったと言ってくれるように、また新たな責任と意欲が私たち面接するほうにもあふれてきました。
短い時間でもその人の人生の一時期に関わることができることに真摯に向き合い、襟を正して取り組むことが私たち自身をも高めることに繋がるに違いありません。
photo by mizutani
佐世保校では、公務員1次試験の発表がぞくぞくと届いています。夏の直前対策の講座に来ていた高校生たちも合格の報告に来てくれています。面接の練習や作文の添削も積極的に申し込んで、後期授業が始まったこともあり、学校はにぎやかです。最終合格まであと一息。がんばってほしいです。
佐世保市には、市民の手による市民大学があります。この「夢大学」は、もう21年目を迎えているそうです。毎年度、定員2千名の枠に2倍近い申し込みがあり、佐世保市民が文化を欲する意欲みたいなものを感じます。こんな地方にいて、日本を代表するトップランナーの講義を聞くことができる、まさに夢のような大学です。日々の忙しさ、単調な毎日に、月に1度、驚きや発見、感動や喜びを与えてもらっています。
10月の夢大学では、放送ジャーナリストの杉山邦博さんがご講演になり、82歳の
ご高齢とは思えない、はつらつとしたお声と、アクティブな身のこなし、洗練されたお話にはつい引き込まれてしまいました。相撲の中継が長かったとお話になりましたが、スポーツアナの時代には数々の道を極めたアスリートの取材もなさったそうです。杉山氏のお話の中で、心に残る言葉がありました。
オリンピックで金メダルを受賞した高橋尚子選手を取材したときのこと。帰国したとき新聞記者からの質問に、「今は通過点です。これから女性では未踏の2時間20分を切る記録を出すことが課題です。」と言ったそうです。大リーグで活躍中のイチロー選手。初年度200本安打を記録したとき、記者の賛辞のインタビューに、「まだ1年目です。通過点に過ぎません」と答えたそうです。
私たちにとっては、その頂点を極めた記録や功績に、大きな賛辞と拍手を送りたいのですが、彼らがそのように「通過点」として捕らえていることに、凡人である私は、改めて彼らの人間的大きさに触れたような気がします。
ともすれば、ひとつの結果に酔いしれてしまうこともしばしばです。しかし、そのままであれば、それ以上の記録、いえ、その記録を維持することすらできなくなるということを、彼らは「己を見つめ、自分を高めること」で熟知しているのでしょう。
言い換えれば、長い人生の途中の、失敗や挫折も「通過点」に過ぎないということを自分で理解していれば、その後の人生はいくらでもやり直すことができます。
アナウンサー人生を全うされてきた杉山氏は、90分の時間をフルに使って、わかりやすい口調で、「自分に克つ」「自分を高める」ことを教えてくれました。
この学校も、学生たちにとっては、ひとつの通過点に過ぎません。ここでの短い期間を長いこれからの社会人としての人生に、どのように活かしてくれるでしょうか。学んだことが身について、社会人として活躍してくれることが、私たちの喜びです。また、ここでがんばったことが、これからの人生に自信としてつながっていければ、いいですね。
長崎校では、先日、全員の就職先が決まりました。ブライダルプランナーと葬祭ディレクターになるための勉強を続けてきましたが、その専門性と同じくらい大切な「社会人として仕事をする」ということを長期の実習を通して学んでくれたことでしょう。働く先は様々ですが、この学校を通過してきた時間と頑張った自分を忘れないでほしいと思います。
そして、さらに今の自分を追い越す努力と意欲を持ち続けてほしいと思います。
先日は、長崎校の入学試験が行われました。面接での、この学校を選んでくれた理由や自己PRにそれぞれの思いを感じて、志望した人全員がこの学校で過ごす時間をよかったと言ってくれるように、また新たな責任と意欲が私たち面接するほうにもあふれてきました。
短い時間でもその人の人生の一時期に関わることができることに真摯に向き合い、襟を正して取り組むことが私たち自身をも高めることに繋がるに違いありません。
photo by mizutani