紅葉を通り越して一気に冬が訪れました。公園の木々にはイルミネーションが飾られて、町はクリスマスバージョンです。今週末には、この佐世保でも初雪が落ちそうです。
11月中旬に、長崎校の研修旅行で宮崎に行ってきました。長崎校のブライダルプランナーと葬祭ディレクターの二つのコースでは、授業時間の4割を実習にあて、学生たちは現場で学んでいるのですが、今度宮崎にホテル併設の結婚式場がオープンしたので、その見学と宮崎周辺の斎場や結婚式場を見せてもらうことになり、1、2年生と一緒に二泊三日で研修旅行に出かけたのでした。
長崎校の学生たちとはなかなか会う機会がなく、久しぶりの対面でしたが、すぐに打ち解けて楽しく三日間を過ごすことができました。
二日掛けて全10箇所余りの施設を見学させていただき、それと同じ数のスタッフの方の自信に満ちたお話を聞くことができて、学生たちはさらに学ぶことが多かったのではないかと思います。あるスタッフの方は、ここの施設と趣向はほかのどこにも負けないとおっしゃっていました。利用する方にいかに喜んでいただけるかを追求され、スタッフの皆さんはきらきらと輝いていらっしゃいました。それぞれの施設ごとに、学生たちは驚きと感心しきりでした。
長崎から宮崎まで、移動は大型観光バスでしたが、その距離や時間は、行程表では気が遠くなるほどでした。しかし、修学旅行以来のバスガイドさんが同行してくださり、道中退屈することがまったくなかったのは、本当に幸せでした。
ガイドさんは、21歳。ガイドされる学生とひとつふたつしか歳が離れていないのですが、「3年目です」と言っていた以上に、その仕事ぶりには感心させられました。明るく朗らか、笑顔が耐えない、臨機応変な対応、人懐っこい話し方、など私は、最初から彼女のファンになってしまいました。観光地に入ると、その地の歴史や楽しみ方など、どれだけ勉強したのだろうかと思わせるくらい、その知識が豊富でした。訓練を受けてきたとしても、これがプロなんだと思わずにはいられませんでした。
このことを学生たちは気がついてくれたかな、と思いました。自分たちと同じくらいの人が一生懸命、話をしてくれているとき、何人の人が向き合っていたのかな、と。長時間の移動で乗客が退屈をしないように楽しい旅になるように、バスの中ですごす時間を任されているガイドさんも仕事をしていたのです。
帰ってから、宮崎研修旅行の感想文を書いてもらいました。この三日間は、それぞれめざす仕事に対する意識、そこで働くスタッフの仕事ぶり、アイディア、自信、など学ぶことがたくさんありました。そしてこの旅行では、自分を見つめなおす機会にもなりました。このように感想を綴っていました。
就職が内定している2年生は、数ヵ月後の自分を照らし合わせてすべてのことに目を向けて吸収することができました。1年生も興味津々で質問をしていました。
日頃生活している空間とは違ったところですごすことは、きっと身も心もリフレッシュでき、貴重な時間になったに違いありません。
遥か遠い昔、「之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず。」という孔子の言葉があります。それを知っているというだけでは、それが好きな人間にはかなわない。好きというだけでは、それを心から楽しんでいる人間にはかなわない、という意味です。
知っている、理解しているというだけでは、好きでしょうがないという人にはかなわないし、好きだという人も、心から楽しんで熱中している人にはかなわないということを、2千年前の孔子は弟子たちに話して聞かせていたのだそうです。
仕事や勉強も心から楽しむことができれば、さらに理解が深まりその本質がわかると言うことでしょうか。
観光バスのガイドさんも、私には、「之を楽しむ者」のように映りました。
学生たちにも、見学先のスタッフの方のいきいきとした目の輝きは、きっと心から楽しんで仕事をしているからだと気づいてくれることを願っています。
私事では、自宅にかえれば、保育士をしている娘が、来週のおゆうぎ会の準備で毎日夜遅くまで衣装作りに励んでいます。通常は定時で終わる職場ですが、今は毎日残業して準備に掛かっているようです。ひとつひとつの行事をこなして1年が回ります。園児と保護者だけのおゆうぎ会ですが、私にも、こっそり見に来てもいいよ、と言ってくれました。自分が一生懸命取り組んだ仕事の成果を見てもらいたいのかもしれません。
好きなことを仕事にできる人は本当に少ないと聞きます。しかし、自分が就いた仕事が好きになって一生懸命取り組むことで楽しい人生になる人は、きっとたくさんいると思います。
自分の仕事に自信とほこりを持って笑顔で仕事に励むことで、周りをも幸せにできるのかもしれませんね。働くことは、すばらしい!!
photo by mizutani
11月中旬に、長崎校の研修旅行で宮崎に行ってきました。長崎校のブライダルプランナーと葬祭ディレクターの二つのコースでは、授業時間の4割を実習にあて、学生たちは現場で学んでいるのですが、今度宮崎にホテル併設の結婚式場がオープンしたので、その見学と宮崎周辺の斎場や結婚式場を見せてもらうことになり、1、2年生と一緒に二泊三日で研修旅行に出かけたのでした。
長崎校の学生たちとはなかなか会う機会がなく、久しぶりの対面でしたが、すぐに打ち解けて楽しく三日間を過ごすことができました。
二日掛けて全10箇所余りの施設を見学させていただき、それと同じ数のスタッフの方の自信に満ちたお話を聞くことができて、学生たちはさらに学ぶことが多かったのではないかと思います。あるスタッフの方は、ここの施設と趣向はほかのどこにも負けないとおっしゃっていました。利用する方にいかに喜んでいただけるかを追求され、スタッフの皆さんはきらきらと輝いていらっしゃいました。それぞれの施設ごとに、学生たちは驚きと感心しきりでした。
長崎から宮崎まで、移動は大型観光バスでしたが、その距離や時間は、行程表では気が遠くなるほどでした。しかし、修学旅行以来のバスガイドさんが同行してくださり、道中退屈することがまったくなかったのは、本当に幸せでした。
ガイドさんは、21歳。ガイドされる学生とひとつふたつしか歳が離れていないのですが、「3年目です」と言っていた以上に、その仕事ぶりには感心させられました。明るく朗らか、笑顔が耐えない、臨機応変な対応、人懐っこい話し方、など私は、最初から彼女のファンになってしまいました。観光地に入ると、その地の歴史や楽しみ方など、どれだけ勉強したのだろうかと思わせるくらい、その知識が豊富でした。訓練を受けてきたとしても、これがプロなんだと思わずにはいられませんでした。
このことを学生たちは気がついてくれたかな、と思いました。自分たちと同じくらいの人が一生懸命、話をしてくれているとき、何人の人が向き合っていたのかな、と。長時間の移動で乗客が退屈をしないように楽しい旅になるように、バスの中ですごす時間を任されているガイドさんも仕事をしていたのです。
帰ってから、宮崎研修旅行の感想文を書いてもらいました。この三日間は、それぞれめざす仕事に対する意識、そこで働くスタッフの仕事ぶり、アイディア、自信、など学ぶことがたくさんありました。そしてこの旅行では、自分を見つめなおす機会にもなりました。このように感想を綴っていました。
就職が内定している2年生は、数ヵ月後の自分を照らし合わせてすべてのことに目を向けて吸収することができました。1年生も興味津々で質問をしていました。
日頃生活している空間とは違ったところですごすことは、きっと身も心もリフレッシュでき、貴重な時間になったに違いありません。
遥か遠い昔、「之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず。」という孔子の言葉があります。それを知っているというだけでは、それが好きな人間にはかなわない。好きというだけでは、それを心から楽しんでいる人間にはかなわない、という意味です。
知っている、理解しているというだけでは、好きでしょうがないという人にはかなわないし、好きだという人も、心から楽しんで熱中している人にはかなわないということを、2千年前の孔子は弟子たちに話して聞かせていたのだそうです。
仕事や勉強も心から楽しむことができれば、さらに理解が深まりその本質がわかると言うことでしょうか。
観光バスのガイドさんも、私には、「之を楽しむ者」のように映りました。
学生たちにも、見学先のスタッフの方のいきいきとした目の輝きは、きっと心から楽しんで仕事をしているからだと気づいてくれることを願っています。
私事では、自宅にかえれば、保育士をしている娘が、来週のおゆうぎ会の準備で毎日夜遅くまで衣装作りに励んでいます。通常は定時で終わる職場ですが、今は毎日残業して準備に掛かっているようです。ひとつひとつの行事をこなして1年が回ります。園児と保護者だけのおゆうぎ会ですが、私にも、こっそり見に来てもいいよ、と言ってくれました。自分が一生懸命取り組んだ仕事の成果を見てもらいたいのかもしれません。
好きなことを仕事にできる人は本当に少ないと聞きます。しかし、自分が就いた仕事が好きになって一生懸命取り組むことで楽しい人生になる人は、きっとたくさんいると思います。
自分の仕事に自信とほこりを持って笑顔で仕事に励むことで、周りをも幸せにできるのかもしれませんね。働くことは、すばらしい!!
photo by mizutani