4月5日発行の朝日新聞「窓 論説委員室から」の記事は「大阪にある沖縄」のタイトル。タイトルからして大正区のことだなと気付く。戦前から沖縄の移住者が多く定住した地で、住民の四分の一にあたる1万7千人が沖縄県出身者といわれ、さながら関西の沖縄タウン、ウチナーンチュの街。今年、大正区制定80周年と沖縄の復帰40周年の節目を迎え、沖縄三大綱引きのひとつ、与那原大綱曳きを迎えるという記事。さらに1985年に出来た私設図書館「関西沖縄文庫」の役割についても触れている。開設以来、沖縄の歴史や文化を若い世代に地道に伝えてきたという。主宰者は復帰記念日などの節目にヤマトと沖縄の関係を見つめ続けている。基地を抱える沖縄だからこそ本土に住むウチナーンチュが沖縄の問題を常に提起している、「問われているのは私たちだ」と筆者が結んでいる。本土から沖縄を視る、そして問題の本質を見極めて欲しい。